さて。
今日は昔話を。
過去から現在、そして未来もずっと引きずって行くだろう、わたしの自立心の無さについて。
正確に言うと、自立心はあるのだが、気持ちの上だけであって、実質は伴っていない。
それ、自立してないのと同じ。
(※身体に問題があって自立出来ないケースには言及していません)
精神的に自立出来ない、精神的な病気も今回は横に置いておき、、、
健康な心身を持っているにも関わらず、自分が自立していないことについて書きたい。
あ〜、前置き、説明が長い。
昨今は、世の中は何かとデリケートになっているので気を使う。
で、話を戻す。
わたしは自立心はあるものの、サボりなのでどうもいけません。
つまり、最後のあたりで、踏ん張りが効かない。
ここぞ!!というところで、スタミナ切れ。
なので、いつも、ああ今回もダメだった、、、となる。
30歳ぐらいの時。
アメリカにほんの短い期間、ホームステイした。
未就学幼児3人、日本に置いて行ったので、その間、姑(故人)には大変お世話になり、今も頭が上がらない。
足を向けて寝られない。(どの方向?)
ホームステイ先は、コンピュータ関係?の仕事をしていた35歳?ぐらいの独身女性。
大柄で明るい、大まかなさっぱりした性格。
二階建ての回廊型アパート。テラスハウスのようなもの?
建物に囲まれた真ん中に、共有の庭があった。
カリフォルニアの青い空。
メキシコ国境に隣接した街だった。
彼女は、(ちょっとオンボロではあるが)マイカーで仕事場に通っていた。
当時、わたしは喘息を患っていてMAX飲み薬を飲んでいた。
そのことを彼女は電話で友人に話していたのを覚えている。
彼女のお楽しみの日課は、仕事を終え帰宅後、留守番電話のメッセージを聞くことと、送られてきた手紙を読むこと。
電話もしていたかなと。
何しろ独身一人暮らしではあるものの、わたしの拙い英語にびっちり付き合ってくれるほど暇でもボランティア精神旺盛でもない。
わたしは彼女に何を話したかよく覚えてないが、彼女は友人には休養(バカンス)で来ていると説明していたような。
お遊び、ってことだ。
確かにお遊びである。
子供を置いてまで、家族に迷惑をかけてまで、必死の覚悟で日本を飛び出してきた気迫はゼロ。
あんた、何しに来たの?の世界だろう。
一応、名目は語学研修なのだが、自分で言うのもへんだが、笑ってしまうレベルだった。
わたしはそういう、何か真面目風、まとも風、お勉強風を装って、たんに実体は遊んでいるだけ、ということが多い。
本人は真剣なのだが、実践レベルが低く努力が伴っていない。
パッケージや包装紙はカッコいいのだが、中身はお粗末そのもの。
表面の体裁を磨いて底上げしているのに過ぎない。
磨くべきは、中身なのに。
どうも、外側から中身に移行すると力尽きるようだ。
それなら、外側には目もくれず、黙々と着実に努力し積み上げていけばよいのだが。
若き日は、まずは外側から、器から、見た目から入ることが多い。
やがてメッキが剥がれるのには時間はかからなかった。
つまり、お遊びだけの人生体験に過ぎない時間を過ごした。
しかし、そのお遊びは、わたしの血となり肉となって、それ以後のわたしを肉付けしてくれている。
骨格や内臓は、生まれつきのものだろうけれど、オプションは彩り自由。
当時は若かったので、意気込みも強く、クラスメイトを寄せ付けないオーラを放っていた。
日本から一緒に行った人や、現地日本人とは絶対に話さないぞ!と決めていた。
なので、アフタークラスはいつも一人行動。
休日は、ホストファミリーの女性が、BFの家やお友達のパーティーに連れて行ってくれた。
その他の時間は、わたしは国籍不明の自由人となっていた。
現地に馴染みすぎるせいか、わたしは日本人に見えないこともあり、結構驚きだった。
ショッピングもよくして、日本でも30代はアメリカで買った服をよく着ていた。
だが、ホームステイ先から旅に出ることはなかった。
毎日、授業が終わって午後、ぶらぶら近場をうろちょろは出来ても、遠くには能力不足で一人では行けなかった。
そのあたりから、わたしの人を寄せ付けないオーラは変化していったようだ。
自立心は何処へ?
今となっては、幸運だったとしか思えないが、たまたま良い人に出会い、善意、善行を受けた。
運が悪いと、そこから不幸が始まるのだろうけれど、本当にわたしは運が良いとしみじみ思う。
だが、その出来事をキッカケに急に人生が大展開するかというとそうではない。
また運良く、楽しく元の位置に機嫌良く戻ることができた。
幸運の、善良な人物は、一人ではなく二人。
一人は、同じ授業を受けていたか、前後の授業を受けていた男性。
日本企業勤務で、英語研修のため現地在住?単身赴任?
もう一人は、同じアパートの住人のアメリカ人男性。
共通点は二人とも男性で、善人。そして、何よりも紳士!!!
あちこち、連れて行ってもらった。ミニ・ジャーニー。
結局、ラクして安心安全に観光を楽しんだ。
自立した行動どころか、親切な人々に助けられた格好になった。
わたしは今まで悪い男性と縁があったことがない。
これは何だろう?
わたしに、悪人を呼び寄せる力がない、、、
わたしは、悪人を魅了する魅力がない、、、
ではあるが、大きな人生の岐路となり、悪人や善人と発展があるかというと、、、
たんにただ楽しい思い出に留まり、人生はまた元の路線に戻っている。
本線から外れることは決してない。
というか、善人を引き続き人生に取り込む、そんなパワーも魅力もないのかも?
人を狂わせる、あるいは自分が狂う、クレイジーな要素がないのだろう。
美人じゃないから、、、仕方ないというか、まあ仕方ない。
淡々と我が道を行っている。
が、周りは善人のみに彩られ、良い思い出しかない。
幸運なのだろう。
というか、悪人はわたしのような天然は接点がないのかも知れない。
外の世界の人には何のアピール力もない。
何のインパクトもない。
いるかいないか、わからない。
わたしなんぞ、騙そうと思えば赤児の手をひねるかの如く、騙しやすいのだけれど。
「僕は国際秘密情報員だ」などと身分を偽ると、興味に駆られて根掘り葉掘り聞いてしまいそうだ。
どこのスパイ?任務は?経歴は?報酬は?
もし、惚れてしまって、聞いてはいけない、などという展開になったとしたら???
しかしスパイは現地の人と深い関わりは持ってはいけないはず。
うーーんーーー。
興味よりまず、疑うだろう。
本当??と。
スパイだなんて自分で言っている人ほど怪しい人はいないと思う。
人を騙すには目的がある。
お金目的の詐欺。
あるいは、恋愛のゴタゴタ。
結婚詐欺は両方の要素を兼ね備えている。
お金絡みがわかりやすいけれど、権力闘争なんかも騙し合い。
自分は国家の上層部にいる人物だ、とか、業界の頂点の人間だと言われると、情報網を使って調べるだろう。
あるいは、ツテがないと探偵社に依頼するかも知れない。
アンダーグラウンドにいて一般探偵社では調べようがない人だったりすると?
アンダーグラウンド専門の探偵社もあるので、犯罪歴あたりで黒い履歴で引っかかる?
と話は逸れに逸れている。
自分は騙されないゾ!と確信している人ほど騙されやすいらしい。
あまりにも当たり前過ぎて見逃す盲点みたいなものがある。
悪人はわたしをどのように騙せばよいか、である。
高校生の頃、別の高校の生徒達とも交流があった。
当時、すでに社会人になっている、友達の友達の友達もいたが、皆んなで合流して遊びに行ったことがある。
全くカスリもしないほどわたしは接点がなかった。
言葉はどうにか通じたが、身にまとう雰囲気が相容れなかった。
幸か不幸か、わたしの人生を波瀾万丈にするには、彼らはやや迫力が欠ける。
波瀾万丈とは、頂上と最低の上がり下がりがあり、わたしは頂上はさほど熱望しなかったが、bottom(底)は嫌だった。
誰でもそうだと想像するが、わたしは今より上には憧れ努力の真似事はするが、下には落ちないようにしようとする。(いわゆる向上心)
平凡な日常を送るわたしには、多種多様の出会いが無かったのかも知れない。
まあわたしは、今の波風が立たない毎日が気に入っているので、それも悪くない。
今日はちっとも終わらないので、このあたりで強制終了します。