終焉
2015-11-10 | 老い
怒りや不満、不条理、矛盾、愚痴などは、ばんばん書きまくることができる。
が、哀しみ・・・というのは、わたしは書けない。
涙がすーっと頬をつたう。
書くには、自分の中ではまだ生々しすぎる。
痛さを感じたばかり。
まだ、それにぴったりの特効薬を見つけていないので、解決できない。
人生って、辛いなあ。
切ないなあ。
娘が言った。
「今、わたしが毎月、一生懸命稼いでいるお金は、老人ホームの支払いになるなあ」
死ぬために、生きているようなものなのか。
お金がかからずに、人に世話にならずに、PPK(ぴんぴんころり)であの世に行く人はいる。
が、その老齢に達するまでは、一人で頑張っていると思っていても、家族の見守りがあるのだと思う。
今、年末に向けて、各人から「喪中のご挨拶」が続々と届く。
義父、101歳で他界、父、84歳で永眠・・・いろいろ・・・であるが、だいたい、平均的な年齢が表れる。
喪中はがきに込められた、淡々としたビジネスライクの短い文章に、
親御さんが永遠に眠るまでの、家族ドラマの経緯を想像している。