趣味の社交ダンスで、すっかり自信を喪失した。
しばらくは封印しそう。
大ショックで、大打撃を受けたが、わたしには、趣味はほかにもある。
生きがいは、それだけではない。
リスク分散型が、ここで活きる。
なにごとも理想を追求・達成できない、中途半端さもここにある。
昨夜、夢を見た。
書いておかなければ忘れそうだ。
しっかり細かい描写のある、鮮明な夢。
にもかかわらず、なにが言いたかったのだろう、あの夢。
幼児がいた。
面長、色白、おとなしい賢そうな男の子。(わたしの孫とは顔のタイプが全然違う)
彼の自宅。部屋の中に案内された。
明るい清潔な、白っぽいカラーの、きちんとした部屋。
ご両親は、働いていて留守。
彼はいろいろ見せてくれる。
いま、やっているお勉強のようなもの。幼児知育のプログラム。
へえ~。ご両親、とりわけ、お母さんは教育熱心なのね、と、その時のわたしの感想。
「ママは、こんなこともしてるんだよ」
みたいに、あれこれ、家族の生活様式や、思考ポリシーや嗜好が垣間見えるものを次々と見せてくれる。
あらあら、そんなに見せてくれたら、プライバシー侵害って、ママは怒るかも知れないなあ、と、
わたしは思いながらも、ふむふむ、けっこうしっかり暮らしておられると感心した。
じつは、ここに引っ越してくるのに、別の候補の家があったんだけど、そっちはやめて、この家にしたんだ。
そういう流れもわかった。
途中、バスに乗って移動しているシーンもあった。
向こうより今、選んだ住まいのほうが、きめ細かい教育の取り組みが提供されるのが気に入ったようだ。
教育システムが整っている環境。
他の部屋もあれこれ案内してくれる男の子。
あらまあ、外から見えるだけでは想像もつかないぐらい、随所に工夫を凝らされた素晴らしいお宅。
進んでいけば、どんどん広い空間が続く。
開口部に広がる、目に飛び込むグリーンも美々しい。
そこで、なにかの人の助けが必要なことがあり、わたしは応援を呼んだ。
応援してくれる人(わたしの身内、関係者たち)の尽力もあり、無事クリアー。
が、家の中をあちこち開けたり触ったりした形跡のまま、ママが帰宅することになった。
助けてあげた状態になっているものの、人の家をほじくって、ママは嫌がるだろうなあ。
助ける時は精いっぱいだったので考えなかったが、そういう懸念を抱いた。
助けてあげるにあたって、自分の纏っているものを1枚1枚はがしていくかのように、
1ページ1ページ、過去のページをめくっていった。
表には最終ページが一枚見えるだけだが、中には、いろんなページが繰り広げられ重なっていた。
意外に、その男の子の家よりも、奥が深い自分の歩んできた家。
そこにはいろんな人物が登場し、力を発揮していた。
人の役に立とうとして、予想しない展開から自分のことに触れることになり、感慨深げだった。
が、そこに、ママが帰ってきた。
いくら小さな子供のためといっても、人のプライバシーをほじくるようなことはやめてください、
そう言われるだろうと、こころ準備していた。
ほじくろうとしてそうなったのではなく、結果的にそうなっただけだ。
しかも、プライバシーを深く確認したのは、自分側の事柄である。
気が付くと、男の子のそばに、もう一人、1歳ぐらいの乳幼児が寝息を立てて寝ていた。
あれ?一人じゃなかったの?と今さらながら、遅いかと思いつつも、そっとタオルケットをかけた。
なんだろう、あの夢。
能力は、そう急にはつかない。
短時間では、ものにならない。
だれしも能力があるとは限らない。
能力があるということは、スゴイことであって、憧れたり頑張ったりしても、
器というものがある。
一見スゴイ人は、実はその下に、幾層もの積み重ねられたスゴイものがあって、
最後のページがスゴイだけに見えても、中身はすべて、年月とエネルギーと才能の連続の結果だ。
見えるところだけに結果や価値を求めるには、見えないところは、その何百倍も濃厚に詰まっている。
夢の中で、そう感じるコマがいくつかあった。
だが、どのシーンでそう感じたのかよくわからない。
社交ダンスで、自分が打ちのめされたのは、薄っぺらなペラペラの自分だったからだろう。
結果を出している人と、結果を出していない人が、同じ場所に混在しているから、
自分もそうなのかと見誤ってしまうのだろう。
しかし、夢の中でのシーンは社交ダンスでなく、整ったおうち。
家は、なにもハード面の建築物である住宅houseだけを指すのではない。
家庭、家族、、、消滅に向かう家制度のイエ、、、
象徴的に、娘の家、孫、わたしの家を無意識下に土台にしているように推測する。
もうすぐお盆だから、義母は指揮官退任でも、ちゃんとやってね、という、先祖からのメッセージか。
それにしても、夢が、社交ダンスと、ごっちゃになっている。
夢診断。
後付けの、こじつけ理屈付け解釈、解明、解説である。