蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

わたし流お付き合い

2016-08-14 | 
昨夜は、姑の留守宅に泊まった。
なぜ、今回は暇なのか、わかった。
じつに単純なことだが、子供や、子供たち一家が来ていないからだ。
娘一家は、お盆は旦那さんの実家に長期滞在。
LINEを入れても、最低限度のリアクションしかない。
忙しくしているのだろう。

お盆に家に大人数で泊まられると、食事や寝具、お風呂、食べたり飲んだり遊んだり、わあわあ大騒ぎの忙しさになる。
そういう意味では、静かなお盆である。

夫と二人だけだと、いつもなら険悪なのに、なぜか不思議とケンカにならない。
おそらく、夫のご先祖様たちが、夫の加勢をしてくれているのだろう。

昨夜は、姑の部屋で寝たが、暑苦しくて夜中にうなされるかのように、目が覚めた。
隣の部屋は、仏間。
そこには扇風機があるのだが、どうしても取りに行けない。
汗がダラダラ、汗だくなのに。
ご先祖様が、大勢帰省して、わいわいやっているのかと思うと、怖くてとても部屋に入る勇気がない。
宗教は信じない、と言いつつ、信じない時や行事不履行のペナルティに怖気付くタイプ。
強迫観念。
夜中、目がぱっちり開いてしまい、はたして眠れるのだろうか、朝までまんじりとも一睡もせず、ということに、なりはしないか、と不安に思ったが、
ご先祖様たちは、「一瞬でも、仏まつりの役割を自覚したらそれでよろしい」と、至らぬ嫁に、けっこう甘めの措置を取ったようで、すぐに眠りについた。
そのまま一気に、目が覚めたら朝、とうに七時を過ぎ、すでにお手伝いの人が庭でなにやら、ごそごそ働いていた。

働き者だなあ、そうとう高齢なのに、用事をあれこれしてもらうのは、申し訳ないかんじである。
まあ、お互い、善意とか、好意とか、そういう関係ではないので、風通しは良い。

お盆の行事、今は、中盤。
いつもなら買い物担当の人が買ってきてくれるが、今年は司令官がいないので指示がなかったようだ。
材料は、私の自宅から持ち込んだ。
それでも足りない分は、今、夫が買いに行ってくれている。
助け合いの精神。
これもご先祖様が「協力せよ」と、背中を押してくれているのだろうか。

昨夜、池上彰が、テレビ番組で日本人の宗教観を述べていた。
宗教心は、あまり強く自覚していないらしい。
他の民族のように、声を大にして教義を謳ったり唱えたりしないけれど、教えが、日常の生活に自然に溶け込んでいるとか。
私なんかは、それかも知れない。
御利益や、目に見えるプラスを求めるのではなく、大きな欠損のないよう、つつがなく平穏無事に暮らせるよう、とりあえずは、積極的ではないにしても、最低限度のことは、こなそうとする。

負担の少ない、でも継続する努力で、小さな幸せを維持したい。