今日は良い天気。お出かけ日和。
さて。
いつも訪れるブログを読むと、「怨みはいつまでも消えない」と書いてあった。
なるほど。
このブロガーさんは、お母さんが持つ、お父さんに対するフツフツとした怨みを、延々と聞かされた、とのこと。
わたしは、姑の、舅に対する怨み、愚痴、不満を随時、聞かされた。
男尊女卑。
姑は悔しくて実家に帰ろうとしても、嫁に出た身、実家には兄(跡取り)一家が住んでいる。
経済力がないから、帰る場所がなく、何度、悔し涙を流したことか。
その涙でネズミの絵を描いて認められた、、、わけではなく、、、。
先祖は雪舟ではない、、、わけで。
舅は自分が知らないところで、怨みを継承されている。
やはり、リセットするなり、ケンカするなり、ウミを出すなりしないと、ロクでもない展開になる。
どう考えても、当時のオトコたち、、、理不尽。
姑が抱いた怨みに利子がついて、わたしのムカつきも増大してくる。
ではあるものの、、、
嫌ならさっさと離婚する選択肢もあった。
今ほど、時代は進んでいなかったから、離婚すると肩身が狭い思いをし、経済力もなく、生きにくかったとは思うが。
だが、昭和。戦後。明治時代ほどではない。
逆風に立ち向かって頑張っている先駆者たちもいたのだから、出来ないわけではない。
が、就労経験ゼロでは職業面で苦労しそうだが。
あれこれ考えて、辛抱することにしたのだろう。
何よりも体面を重要視する姑であれば、我慢する方を選ぶと想像するに難くない。
(カンタンに想像出来る、ってことだ)
人には人の価値観、信念がある。
時代の流れもある。
その、怨まれる主である舅と、わたしと、舅の母親は、少し似た性質を持っている。
縦のライン。世代繋がり。
舅の父と、その孫である夫も、隔世遺伝なのか、共通の性質がある。
一つ(世代)飛ばしの法則。
各世代、欠けている箇所を補い合う。
ジグゾーパズルのピースのように。
ちなみに。
話は変わる。
今朝、いつものように、行きがけに郵便受けを覗くと、宛名がわたしになっているハガキが入っていた。
おや、なんだろう、、、販促DMのテイでもなさそう。
裏をひっくり返して見ると、喪中のお知らせ。
年内に出すべきところが、年を明けてしまったお詫びも添えられていた。
亡くなったのは、わたしの夫になっていたかも知れない人物である。(候補者はたくさんいる、その中の1人)
75歳か、、、。
彼は1回目の結婚をして、わりと時を経ず離婚。
お子さんはいなかった。
再婚後、世界中を旅する記録とも記事とも言える、A4?B5サイズ?用紙にプリントアウトされたものが、毎年、年賀状替わりに郵送されてきた。
かなりマニアックな旅で、「ガイドブックにない旅」と題されていた。
毎年、後年には毎月、国内外に精力的に旅されていた。
仕事の仕方も、半分かそれ以上、早期リタイアされ、働く時間は短縮し、自分時間を謳歌されていた。
旅にはお母さんを同行しておられることもあったと、おぼろげに記憶している。
奥さんは、、、わからない。
ただただ着いて行くだけの奥さんなら一緒に行くだろうけれど、ある程度、好みや意見がある人なら、同行は難しいかも知れない。
飛行機の空の雲の上のルートも、しっかり把握しておられた。
◯◯大陸、少し南寄り、△△半島、ちょっと北寄り、北緯◯度、、、と、微妙なフライトルート変更も、記録してあった。
何回も飛行機から下界を見下ろしていないと、変化に気づかないような記述だった。
本にしてもいいぐらいだが、マニアック旅は、それぞれの人々がオリジナリティを追求するので、参考になるかも知れないが、一般的コースを外れ過ぎて、売れないかも知れない。
あの男性と結婚していたら、去年からわたしは未亡人、たぶん子供なし。
再婚相手との間にお子さんがいるのかどうか知らないが、あれだけ、風来坊的にあちこち遊びに行っているところを見ると、子供がいない故の気楽さからではないかと推測する。
(経済的にも行動的にも、養うべき子供の負担、拘束されるものがない)
関西都市部にご両親が、家を構えた家庭の次男さん。
親宅の冷蔵庫から、ごっそり食品を持ち帰る「アニキ(既婚、家庭持ち)は、親の、か細いスネをかじっている」と当時、弟である彼はボヤイていた。
その延長上には、親の家を巡って、チマチマ相続争いとか、展開しそうな気配。
あの男性と結婚していたら、更に今頃、すったもんだで、わたしの姉とバトルしてそう。
ああ、良かった、結婚してなくて。
ではあるものの、(シミュレーション上の)妻であるわたしは、家や夫、家族から開放されるのは早そうだ。
そもそも彼は、都市部の核家族の出なので(しかも次男)、時代遅れのイエを背負ったり、めんどくさい古くからの慣習や宗教などに、縛られることはなさそう。
突然、1人になるわけではない。
この男性の場合、彼は若い時から1人で家庭から抜け出て、あっちこっち行っていただろうから、近い将来像は少し前から見えていたはず。
ラブラブ、パパべったりの奥さんなら、突然いなくなると、1人で立てないだろうけれど。
あらかじめ予想できる性格、行動なら、事前策を練るなり、慣れるなりして、べったりの人よりは嘆きは少ないかも。
最初からあまり家庭の中に居ないから、(夫としての)喪失感もさほどないはず。
体験してみないとわからないが。
昨年末、学生時代の同級生から喪中ハガキが届いたのを皮切りに、ぼちぼち知り合いが亡くなり始めた。
そういうお年頃に突入した。
※写真は昨日、行った、ゴルゴ13展。