『LIFE!』(原題:The Secret Life of Walter Mitty)
監督:ベン・スティラー
出演:ベン・スティラー,クリステン・ウィグ,アダム・スコット,キャスリン・ハーン,
シャーリー・マクレーン,ショーン・ペン,パットン・オズワルト他
声の出演:岡村隆史,三石琴乃,花輪英司,鯨エマ,沢田敏子,山路和弘,吉見一豊他
『LIFE!』〈字幕版〉を観たのがこの3日前。
吹替担当が誰であるかに関係なく、「洋画は字幕で観る派」ですから、
本作もわざわざ吹替版を観る気はありませんでした。
しかし、せっかくのフリーパスポート、観てみましょうか。
あらすじは〈字幕版〉に書いたとおりです。
岡村くんの吹替の評価がどうだかは知らないのですが、あまり良くないのではないかと。
実際、あちこちの劇場で吹替版のほうはすでに上映が終了していますものね。
私も期待はしていませんでしたが、まるっきり駄目ではありませんでした。
違和感は抱きつつも、関西人。関西弁が普通に耳に入ってきますから。
関西弁よりも、たまに妙な標準語イントネーションになるほうが気になりました。
字幕版と吹替版、両方観て思ったのは、私はやっぱりこの作品が好きだなぁと。
字幕版を観て展開がわかっているから、次のシーンが来る前に涙が出てしまったりして。
シャーリー・マクレーン演じる母親が息子のあれこれを集めたウォルターボックスにも涙。
しっかり子離れできている母親なのに、息子は息子、
いつまでも息子のことを案じているのをしみじみと感じます。
ある言葉をウォルター(ベン・スティラー)が理解できないシーンでは、
聞き違えて“erection(=勃起)”と字幕版で書かれていましたが、吹替版では無し。
やっぱり字幕版のほうがわかりやすいと思えるのは、『アナと雪の女王』と同じです。
ウォルターがショーン(ショーン・ペン)に「それはないよ」と怒っていたシーンも、
吹替版だけ観るとおふざけの度が過ぎると怒っている印象を受けますが、
字幕版を観れば、写真をあつかう専門家として怒っていることがわかります。
トム・ハンクスの監督作品にはがっかりさせられてしまうことが多いけれど、
ベン・スティラーの監督としてのセンスは大好き。
このラストは『善き人のためのソナタ』(2006)に通じるものすら感じます。
もう1回観に行っちゃうかも。