夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『魔女の宅急便』(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の26本目@西宮)

2014年04月10日 | 映画(ま行)
『魔女の宅急便』
監督:清水崇
出演:小芝風花,尾野真千子,広田亮平,山本浩司,新井浩文,
   吉田羊,YURI,浅野忠信,筒井道隆,宮沢りえ他
声の出演:寿美菜子,LiLiCo

この前々日の晩、ほぼ25年のおつきあいになる大好きな某シェフから
今やっているお店を3月いっぱいで閉めるというメールをいただき、ビックリ。
4月に入ったら行こうと思っていた矢先。
翌晩はそのシェフもよく知る他店で食事の予定だったため、
「よかったら寄ってください。←言ってみただけです」と返信したら、
ほんとに寄ってくださいました。
で、一緒に飲んでいたら日付が変わり、帰宅は深夜、就寝2時。

翌朝、お酒も残っているし、眠たいけれど、6時に起床。
サッカーに行くダンナを起こしたら、この日は雨降り、午前中のサッカーは中止。
午後の試合はあるらしいので、私はTOHOシネマズ西宮へ。

前日に封切りになった作品が数本ありましたが、本作はもうじき終映しそう。
封切り直後の作品は次週以降に回すとして本作を。

いまさら説明は不要とおぼしき、宮崎駿監督の『魔女の宅急便』(1989)の実写版。
ジブリファンにすれば、これを実写映画化することからして許せないかもしれませんが、
その昔にオリジナルを一度しか観ていない私は、内容が同じなのかどうかもわからず。

キキ(小芝風花)は、魔女の母(宮沢りえ)と人間の父(筒井道隆)の間に生まれた。
魔女として生きるか人間として生きるか、自分で決めなければならない。
もしも魔女になる道を選ぶならば、13歳の満月の夜に旅立ち、
魔女がいない町に移り住んで、両親に会わずに1年間、修業する。

魔女として生きる決意をしたキキは、相棒の黒猫ジジと一緒にほうきに乗る。
修業先に決めたのは、活気あふれる港町コリコ。
動物園に潜り込んだキキは、カバの屋舎で一晩を過ごすが、
それを見つけた飼育員のナヅル(新井浩文)は激怒。
大事なカバに魔女の呪いがかけられたにちがいないとキキを追い出す。

おなかがすいたキキとジジは“グーチョキパン屋”へ。
店を営むおソノ(尾野真千子)はキキのことを面白がり、居候させてくれると言う。
魔女と言ってもほうきに乗って飛ぶ魔法しか使えないキキは、
町の人の役に立ちたいと、“空飛ぶお届け屋”を始めるのだが……。

ジジをはじめとする動物たちがいかにもCG的な動きをする点や、
形からすれば美味しそうなパンから温かさや香りが漂ってこない点はイマイチ。
けれども、意外にも日本語が美しく(もちろん「ら抜き」じゃない)、
パンをほおばるキキの表情は可愛らしく、とても美味しそう。

最初はお届け便を喜んでいた人たちが、呪いだと言い始める怖さ。
数々の魔女狩りをテーマにした作品のことも思い出します。

それでもキキのことを信じる人もいて、
姉を亡くしてから歌えなくなった歌手が、嵐の中を飛ぶキキに歌を贈るシーンでは、
またまた涙ぐんでいる私なのでした。

ジャングルに住む獣医役で登場する浅野忠信もいい感じ。
誰よりも可笑しかったのはおソノの夫フクオを演じた山本浩司
不可解な行動に何度も笑ってしまい、このキャストはセンスありと見ました。

巷では本作よりずっと評価の高い『抱きしめたい 真実の物語』よりも、
日本語が美しく、食べ物も邪険に扱われず(笑)、個人的には100倍以上よかったです。

この年になって、自分で話すときの「ほうき」のイントネーションが
ばりばりの大阪弁であることを知って愕然。(^^;

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