夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『LEGO(R)ムービー』〈吹替版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の28本目@西宮)

2014年04月12日 | 映画(ら行)
『LEGO(R)ムービー』(原題:The LEGO Movie)
監督:フィル・ロード,クリストファー・ミラー
出演:ウィル・フェレル,ジャドン・サンド
声の出演:森川智之,沢城みゆき,山寺宏一,羽佐間道夫他

睡眠時間は7時間以上キープしたいのに、4時間しか寝ていないこの日の3本目、
はたして眠らずに最後まで鑑賞することができるのか。

登場人物も背景もすべて“レゴブロック”でつくられている。
そんな映画は子ども向けだとばかり思っていましたが、
観に行ってみればどうしてどうして。ひとりで来ているオッサン客多数。

レゴワールドに暮らす青年工員エメットにとって、マニュアルは命。
起床してから就寝まで、体操や食事に仕事など、
マニュアルに基づいてルールを守った生活を送っている。
同僚はみな仲間、自分と親しい関係にあるとエメットは思い込んでいたが、
何の面白みもないエメットは、実は同僚の間では影の薄い存在。

ある日の終業後、今日も一方的に仲間と親交を深めるつもりだったエメットは、
作業場に不審に動くものがあるのを発見。
マニュアルによれば、「少しでも怪しいものを見かけたら即通報」。
通報しようと電話を手に取るが、その不審なものの正体は素敵な女性だった。
思わず見とれて通報できずにいると、作業場の隙間へ真っ逆さま。

行き着いた先で「奇跡のパーツ」と呼ばれる部品を手にしたエメットは、
伝説のヒーローと勘違いされてしまう。
こうして何が何だかわからないまま、“おしごと大王”の悪事を阻む救世主として、
ワイルドガールやバットマン、ユニキャットら、
個性あふれるヒーロー集団とともに冒険へ繰り出すはめに陥るのだが……。

睡眠不足の頭に途中まではかなり辛かった。
これが字幕版だったらまだよかったのでしょうけれども、
吹替版のノリにちっともついていけません。
バットマンなど以外にも、グリーンランタンとかスーパーマン
シャキール・オニールリンカーン大統領まで出てくるものですから、
アメコミのみならずアメリカのあれこれについて知ってなアカンのかなぁなんて。

しかし、終盤に近づくにつれて、楽しさ全開。

ネタバレも全開で行くと、おしごと大王の悪事とは、接着剤で塗り固めること。
レゴコレクターの大人は、ブロックシティを崇高な鑑賞品として扱い、
子どもが手を加えることができないように接着剤で塗り固めてしまうのです。

本作の数少ない実写シーンに登場するのは、字幕版でおしごと大王の声を担当しているウィル・フェレル
彼には8歳ぐらいの息子がいて、レゴブロックで遊びたくて仕方がない。
なのにお父さんが接着剤で固めてしまうから、遊べない。

最終兵器として冒頭から何度も名前が飛び交う“スパボン”って何かと思ったら、
つまりはスーパーボンド、接着剤のことなのですね。
“奇跡のパーツ”はスーパーボンドの蓋。
ウィル・フェレルが、息子がつくったレゴのあれこれを見て、
レゴは本来こうして遊ぶものだと気づくシーンがとてもいい。

エメットが蓋を閉めてブロックシティを救う。このオチにシビレました。
つくりたいものを自由につくりあげる。
そして何度でもつくり変えることができる。これぞレゴの醍醐味。

字幕版はほかに誰が声を担当しているんだろうと思ったら、
これはDVD化されたらぜひとも字幕版を観たいです。

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