夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『祈りの幕が下りる時』

2018年02月07日 | 映画(あ行)
『祈りの幕が下りる時』
監督:福澤克雄
出演:阿部寛,松嶋菜々子,溝端淳平,田中麗奈,キムラ緑子,烏丸せつこ,
   春風亭昇太,桜田ひより,及川光博,伊藤蘭,小日向文世,山崎努他

封切り直後の日曜日、TOHOシネマズ梅田にて。

東野圭吾による同名の原作は、文庫化されてすぐに読みました。
1年数カ月前のことなので、隅々までは覚えていません。
最近の東野作品のなかではわりと面白いほうだったけど、
ピカイチというわけじゃなかったなぁという印象。
とりあえずそのときのレビューはこちらです。

日本橋署に異動してきた新参者の刑事の活躍を描く“新参者”シリーズ。
TVドラマを観はじめると映画を観る時間が取られるため、
よほど気になる作品があるときしかTVドラマには手を出しませんが、
これは欠かさず観ていました。毎回泣いていたかも(笑)。
そして劇場版の第1弾の『麒麟の翼 劇場版・新参者』(2011)ももちろん観ました。
中井貴一がよかったことを思い出す。

本作は劇場版第2弾でありながら完結編。
警視庁捜査一課にいた加賀恭一郎が、なぜわざわざ日本橋署に来たのか。
その理由も明らかにされます。

東京都葛飾区小菅のアパートの一室で、腐乱した女性の絞殺死体が発見される。
被害者は滋賀県在住の押谷道子(中島ひろ子)と判明。
その部屋の住人・越川睦夫は行方不明で、被害者との繋がりも全くわからない。

警視庁捜査一課の松宮脩平(溝端淳平)は、
あるホームレス焼死事件の被害者が越川なのではと推察する。
しかしDNA鑑定をしたところ、別人であるとの結果にガッカリ。
越川の部屋にかけられていたカレンダーには、
日本橋を含む12の橋の名前が書き込まれていたが、
それがいったい何を指すのかもまるでわからない。

そんな折り、脩平は日本橋でばったり加賀恭一郎(阿部寛)と出会う。
脩平がカレンダーの書き込みについて話すと、恭一郎は激しく動揺。
かつて恭一郎と父親(山崎努)を捨てて蒸発した母親・百合子(伊藤蘭)の遺品の中に、
同様のカレンダーがあったのだ。

自分こそがこの事件の鍵であることに気づいた恭一郎は、
道子と接点があった舞台演出家・浅居博美(松嶋菜々子)を調べるのだが……。

うん、面白いですよね。
なんで娘の住所がわかるんだとか、ちょこっと突っ込みも入れたくなるうえに、
わりと大げさに音楽が使われていて、映画というよりはTVドラマな気も。
でも、東野圭吾だし、売れっ子で芸達者な役者ばかりだし、
そらもう普通以上には面白いでしょう。そこそこ切ないし。

老けメイクはやっぱり苦手だから、及川光博のそれにはドン引き。
なんでしょうかね、私のこの徹底した老けメイク苦手度は。
それと、越川の似顔絵は、小日向さんよりも石倉三郎に似ていると思うのは私だけ?

これで新参者シリーズが終わりだと思うと寂しいような。
捜査一課に戻ってまた活躍してくれませんか。

ところで、「よほど気になるTVドラマ」といえば『バイプレイヤーズ』
新シリーズが今日からやがな。しかも深夜枠から出世しとる。やっぱり観るべき!?

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