夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『マンハント』

2018年02月16日 | 映画(ま行)
『マンハント』(原題:追捕)
監督:ジョン・ウー
出演:チャン・ハンユー,福山雅治,チー・ウェイ,ハ・ジウォン,國村隼,竹中直人,
   倉田保昭,アンジェスル・ウー,桜庭ななみ,池内博之,TAO,田中圭他

午後休を取って109シネマズ箕面にてハシゴの2本目。

超話題作だから説明不要かも。
高倉健主演の『君よ憤怒の河を渉れ』(1976)を福山雅治主演でリメイク。
世界的に有名なジョン・ウー監督が大阪大好きだなんて、嬉しいやんか。

しかし、のっけはドン引き。何この演歌な出だし。
監督がこの人じゃなかったら思いっきりB級映画を想像するところ。
いろいろと私は笑いそうになったんですけれど、
ほかのお客さんはそうでもないみたいで、あれ?ワロたらあかん?

大手製薬会社・天神製薬の顧問弁護士を務めるドゥ・チウ(チャン・ハンユー)。
天神製薬社長・酒井(國村隼)からの契約更新を断った翌朝、
自宅のベッドで目覚めると、隣には社長秘書・希子(TAO)の死体が横たえられていた。
110番通報するも、駆けつけた警官に容疑者として逮捕されそうに。
何者かによる罠だと気づいたドゥ・チウは咄嗟に逃げる。

大阪府警の孤高の敏腕刑事・矢村聡(福山雅治)は、上司・伊藤(竹中直人)の命令で、
新人刑事・百田里香(桜庭ななみ)を従えて調査を開始。
ドゥ・チウの居場所を突き止めたものの、揃いすぎている証拠がおかしい。
「はめられたんだ」とのドゥ・チウの言葉が嘘とは思えない。

ドゥ・チウと追走劇を繰り広げるうち、彼が逃走先で数度おなじ女性に会っていることが判明。
彼女は天神製薬の研究者だった北川正樹(田中圭)の婚約者・遠波真由美(チー・ウェイ)。
北川は天神製薬で窃盗を働いたとして訴えられ、敗訴したのちに自殺していた。
そのさい、会社側の弁護を担当したのがドゥ・チウだった。

真由美に接触を図った矢村は、会社ぐるみの陰謀を確信。
それどころか大阪府警内部にも内通者がいるかもしれない。
矢村は真由美と協力、酒井とその息子・宏(池内博之)に疑いの目を向けるのだが……。

演歌なオープニングに始まり、スローモーションの映像多数。
全体的に大がかりな火曜サスペンス劇場みたいな印象です。
特別出演の斎藤工吉沢悠は、序盤にちらりと登場する名もなきテロリストで、
こんな役、ホンマに要るか?と言いたくなるもの。
しかし、テロリストの人質になっていた少年が助けてくれた矢村に
「どうしたらあなたのような刑事になれるんですか」と泣きじゃくりながら聞くのに対し、
「やらなきゃいけないこと、やりたくないこと、全部やるんだ」と答える矢村に、
うーん、この台詞のためにはやっぱり要るかな特別出演と思ったりも。

なかなかにクサい台詞やシーンが多いけど、そういうところも本作のいいところ。
なんだかんだでやっぱりカッコイイですしねぇ、福山雅治。
ジョン・ウー監督のお嬢さん、アンジェスル・ウーが殺し屋役で。
この人はいい味を出しているので、コメディ映画なんかにも出てほしい。

いかにもな大阪よりも、中之島リバーサイドなどのお洒落なところ多し。
つべこべ言わずに楽しんだもん勝ち。

しかし原作やオリジナル映画でもあんなゾンビみたいな人たちが出てくるんですか。
どっちも読んで観てみなければ。

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