『ショーン・オブ・ザ・デッド』は2004年の作品。
そのときは劇場未公開だったから、DVDをレンタルして観ました。
それが15年もたった今年、なぜか劇場公開するという。
名画なら“午前十時の映画祭”の上映作品に選ばれることもあるでしょう。
『ショーン・オブ・ザ・デッド』だってある意味名画なんですけどね、
“午前十時”でかかるような格調の高さはあるはずもなく(笑)。
近頃はドリパスなんてのもありますが、
ドリパスで一定数の購入者が確保できて公開に至ったという話も聞いていない。
いったいどういうわけなのか知らんけど、
これを劇場で観る機会を逃すわけにはいかんとTOHOシネマズ梅田へ。
ちなみに本作の前に観たのが前述の『世界一と言われた映画館』で、
十三と梅田で15分しか間のないハシゴを敢行しました。余裕です。
15年越しで劇場公開にこぎつけたといっても、
シアター1とか2とかで上映するほど客は見込めないらしく、
こぢんまりとシアター4で。
土曜日の昼間でしたが、半分ぐらいの客の入りですかね。
ちょい寂しいけれど、来ている人はきっとマニアのはず(笑)。
あらすじは当時のページをお読みいただくとして、
鑑賞中にやはり気になるのは今なぜ公開されたのかです。
主演のショーン役、サイモン・ペッグは、当時は知る人ぞ知るだったけれど、
ここ15年でたぶん知名度がぐんと上がりました。
なんてったって、“ミッション:インポッシブル”シリーズのベンジー役ですから。
でも、サイモン・ペッグの知名度が上がったからって、今さら劇場公開はしないでしょ。
で、ハタと思う、これってもしかしたら『ボ・ラプ』のせい?
終盤のドタバタシーンでジュークボックスから突如として流れるのは“Don't Stop Me Now”。
ゾンビに気づかれないようにと静かにしているところへそんなものが流れるから、
「クイーンを止めろ」とショーン必死。
ゾンビもそうでない人間も曲に合わせてリズムを取っていて可笑しい。
エンドロールでは“You're My Best Friend”がかかります。
ジョン・リードが「キャッチー」言うてたやつ。
レイ・フォスターが「これで行く!」言うてたやつ。
本作で最後にクイーンの曲が使用されていることなんてすっかり忘れていた私は、
相当興奮しました。やっぱりまだクイーンから離れられない運命なんだわ。
むかし劇場で観そびれたこんな作品、どんどん公開希望します。