『映画 少年たち』
監督:本木克英
出演:ジェシー,京本大我,高地優吾,松村北斗,森本慎太郎,田中樹,岩本照,
深澤辰哉,宮近海斗,中村嶺亜,山下リオ, 森口瑤子,伊武雅刀,横山裕他
翌日にはダンナがタイから帰国する金曜日。
私が平日に映画三昧するラストチャンス。
仕事帰りにTOHOシネマズ伊丹へ。
前々日に観た『PRINCE OF LEGEND』が今年いちばんくらいのつまらなさだったから、
同じようにイケメンがダラダラと主演する本作は避けたほうが良いような。
外れてもいいやということで封切り日だったこの日に観ました。
『PRINCE OF LEGEND』の百倍は言い過ぎか、でも五十倍ぐらいは面白かったです。
かと言って、いま何を観ようか迷っている人に薦めたりはしませんけれど。(^^;
で、本作はジャニー喜多川の企画・構成・総合演出の同名舞台劇を
ジャニーズJr.のSixTONES、Snow Manらの共演で映画化したミュージカル作品。
まぁこれだけいろんな顔立ちの少年が歌って踊れば、
中にひとりぐらいはタイプの子がいたりして、女子もおばちゃんも楽しめますよね。
2012年、奈良の少年刑務所。
所内は大きく赤房と青房に分かれ、それを面白がって見つめているのが黒房の面々。
傷害罪で入所した少年ジュン(京本大我)は赤房のジョー(ジェシー)と同室になる。
同房のリーダー・ジョーはジュンに気さくに声をかけるが、ジュンは心を閉ざしたまま。
赤房と青房は顔を合わすたびに喧嘩。
青房のリーダー・コウタ(岩本照)はなぜかジョーを激しく憎んでいる様子。
それゆえ赤房の新入りジュンも青房から目を付けられてしまう。
そのうえ、新任の看守長・中林(横山裕)は最悪で……。
ジャニーズにそもそも興味がないために、本作を観てからいろいろ調べました。
いま始まったショーの映画版なのかと思ったら、
なんと1969年が初演の、ジャニーズ事務所に所属する若手メンバーの登竜門的作品とのこと。
もとはフォーリーブスによって上演された作品だったとは。
見たことある子はいても、ほぼ100%知りません、私。
顔の見分けがつかなかったりもするのですが(笑)、登場人物がそれなりに魅力的。
特に、田中樹演じる情報屋と、松村北斗演じるダイケンと呼ばれる少年は、
知的で頼り甲斐のある雰囲気を醸し出していて好感を持ちました。
入所したての頃は、自分だけが不幸を抱えていると思っていたジュン。
みんなそれなりかそれなり以上の事情があると知り、
少しずつ入所生活を楽しむようになります。
仲間と絆を固くしてゆく姿は王道でクサイけれど、嫌いじゃない。
子どもは大人になるけれど、大人は子どもになれない。
大人だって、今は今だけ。明日死んでもいいように生きなくちゃ。
やっぱりそう思うのでした。
それにしても横山くん演じる看守長、嫌な奴すぎ。(^^;