夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『キングダム』

2019年04月25日 | 映画(か行)
『キングダム』
監督:佐藤信介
出演:山崎賢人,吉沢亮,長澤まさみ,橋本環奈,本郷奏多,満島真之介,阿部進之介,
   高嶋政宏,要潤,坂口拓,宇梶剛士,加藤雅也,石橋蓮司,大沢たかお他
 
わが家では土曜日は必ず外食と決めていて、しかも20時が定刻です。
日曜日は16時が晩ごはんの定刻だというのに(笑)。
20時からゆっくり3時間ぐらいの外食だと、帰りは深夜。
 
以前はこんな生活でも日曜日に映画を観に行くのが苦ではありませんでした。
今でも早起きするのは苦じゃないけれど(というのか早朝勝手に目が覚める(^^;)、
1年前まではちっとも嫌じゃなかった西宮までをやたら遠く感じる
西宮より近いからと3カ月までの日曜日はよく出かけていた梅田も、この頃ツライ。
で、なんだかTOHOシネマズ伊丹ばかりになっています。
そして16時の夕食後にもう1本は観る気になれない。歳ですねぇ。
 
予告編を観たときにはどういう話かよくわからずにいました。
中国の春秋戦国時代が舞台だったとは。
ということは、全員中国人という設定なわけですね。
原作は日本人、原泰久の爆発的大ヒットコミックだそうで。
みなさんご存じだったのでしょうが、私はその設定にたまげました。
 
紀元前245年、春秋戦国時代の秦。
戦災孤児の少年・信と漂は、同じ家に奴隷として買われる。
一旦奴隷となった者は死ぬまで奴隷。
しかし剣の腕を磨けば天下の大将軍になることも夢ではない。
 
月日は経ち、少年から青年へ。
その日も剣術の鍛錬に励んでいた信(山崎賢人)と漂(吉沢亮)。
そこを通りかかった高官・昌文君(高嶋政宏)は足を止め、
漂を王宮へと召し上げたいと言う。
ならば自分と同じ剣の力を有する信も一緒にと漂は懇願するが、
昌文君はそれを認めない。
夢は同じ、いずれ会うことを約束して別れる信と漂。
 
ひとりになってからも鍛錬を続ける信。
ある夜中、瀕死の傷を負った漂が転がり込んでくる。
漂は信に地図を渡し、その地へ行くようにと信に告げたあと命尽きる。
涙をこらえて漂に言われた場所へと急ぐと、
そこには漂と瓜二つの秦国王・嬴政(吉沢亮の一人二役)がいた。

秦国都の咸陽では、嬴政の異母弟・成蟜(本郷奏多)が反乱を起こし、
嬴政を殺そうとしたらしい。漂はつまりは最初から嬴政の影武者
昌文君が嬴政をなんとか逃したものの、漂が代わりに殺されたのだ。
漂の遺体を見て本物の嬴政ではないと気づいた成蟜は、嬴政を追う。
 
漂が嬴政の身代わりとなって死んだことを知った信は、
嬴政に殴りかかろうとするが、今は成蟜を躱すのが先。
昌文君と会うことになっているという場所へ、
山の道に詳しい山民族の少女・貂(橋本環奈)の案内で向かうのだが……。

中国文学を専攻していたくせに中国のことをまるで知らない私。
歴史ものとしてどうなのかはまったくわからないのですが、
単純に娯楽ものとして面白かったです。
 
主演は一応山崎賢人だけど、今回は吉沢亮に存在感あり。
彼はわけわからん猫の役なんかしているよりもこっちのほうがずっとイイ。
若手人気俳優が出ていながら恋愛話がまったくないのもいいなぁ。
 
特筆すべきは長澤まさみ。めちゃくちゃカッコイイ。
彼女のコスプレを見るだけでも価値があります。
それからオイシイとこどりの大沢たかお
泣く子も黙る大将軍ながら、なんかちょっぴりオネエ言葉で笑えます。
 
何度も言いますが、史実としてはどうなのかさっぱりわからない。
でもすごくわかりやすいストーリーになっていて、
敵味方も誰が誰よなんて頭をひねるなんてこともなく、楽しめました。
金かかってそうだなぁ。
 
佐藤信介監督、こういう(どういう?(笑))ダダダダーッという娯楽作品がお得意のようです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする