『マチネの終わりに』
監督:西谷弘
出演:福山雅治,石田ゆり子,伊勢谷友介,桜井ユキ,木南晴夏,
風吹ジュン,板谷由夏,古谷一行他
TOHOシネマズ西宮にて。
先に観た『喝 風太郎!!』が意外と良くて、本命だったこちらは私はアウト。
原作は平野啓一郎の同名ベストセラー小説。
世間では評価が高いようですけれど、私にはみんな大根に見えて、
芥川賞作家の作品を大衆映画にしようとするとこんなに恥ずかしい感じになるのねと唖然。
途中で帰りたくなっちゃったよ。
その名が世界に轟けば轟くほど自らの音楽に迷いはじめていた。
洋子には若手実業家のリチャード新藤(伊勢谷友介)という婚約者がいたが、
聡史は彼女に対する気持ちを抑えることができない。
音楽への迷いは消えないまま、活動を休止する聡史だったが、
惹かれ合うふたりはひそかに連絡を取り、絆を育む。
しかし、聡史の付き人を務める三谷早苗(桜井ユキ)にとっては聡史がすべて。
ふたりの関係に気づき、どうしても見過ごすことができず……。
みんな演技の上手い人のはずですよね。
でも本作に関しては私はどうしてもそう思えなかった。
福山雅治も石田ゆり子もわざとらしくしらじらしい。
桜井ユキに至ってはその表情も何もかも嫌になるほどでした。
たぶん彼女に罪はないし、一所懸命の演技です。なのにごめん。
そもそも莫大な製作費をつぎ込んでいそうな海外ロケをする邦画が私は苦手。
これが小説の中で繰り広げられる分にはいいのでしょうが、
パリ行ってニューヨーク行って、だから何?って感じです。
日系人という設定ならいっそ外国人俳優を使えばええのに、
伊勢谷友介と石田ゆり子が常に英語で会話している姿にも違和感。
はいはい、ふたりとも英語が堪能なことはわかりましたよと言いたくなる。
早苗が要らんことせんかったらとっくに一緒になっていたふたり。
良心の呵責に耐えられず、結婚して子どもも生まれてから事実を打ち明けて、
それで何事もなかったように一緒に暮らし続けていけるんやねぇ。
人間できてるわぁ。←褒めてるんじゃありません。呆れてます。嫌味です。
私には美しさを感じられず、切なさもまったく抱けなかった1本。
「実は舞台の上からお誘いしてたんです」なんて言われたいか。
言われたい女性が多いからこんなに評価が高いのか。
んなもん福山雅治やから成立する台詞で、
イケメンでもタイプでもない男から言われたらドン引きやろ。
隣席の女性一人客は20分に一度スマホを見る奴で、
映画に集中していないくせして、こういう奴に限って「よかった」とか抜かしよる、
と思ってしまいました。マジ最悪最低。
とにかく皆さんどうぞご勝手に。
書き始めたら止まらず、なんか言いすぎました?(^^;