『つつんで、ひらいて』
監督:広瀬奈々子
前述の『インディペンデントリビング』を観た後、1階下のシアターセブンへ。
是枝監督もプロデューサーとして名を連ねています。
日本を代表する装幀家である菊地信義さんに密着しています。
菊地さんは今年77歳。
装幀家として40年、実に1万5千冊以上の本のデザインを手掛けてこられました。
装幀家の仕事を全然知らなかったから、最初から最後までびっくり。
こうして紙を選び、印刷に回して製本されるのですね。
定規と鉛筆、色見本片手に試行錯誤する様子と共に、菊地さんの日常も描かれています。
行きつけの喫茶店のコーヒーのおいしそうなこと。
裏表紙のバーコードと定価が記される場所は規定されているから変えられない。
それも込みで考えるデザイン。
基本的には文庫本しか買わない私ですが、
単行本を手に取って装幀をじっくり眺めてみたくなりました。