『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』(原題:Mission Mangal)
監督:ジャガン・シャクティ
出演:アクシャイ・クマール,ヴィディヤ・バラン,タープシー・パンヌー,ソーナークシー・シンハー,
シャルマン・ジョシ,ニティヤ・メネン,キールティ・クリハーリー他
シネ・リーブル梅田にて3本ハシゴの2本目。
あんまり踊らないインド作品ですが、やっぱりボリウッドに外れなし。
さて、私は自分で政治経済に疎い(というのかアホ)と思っていたのですが、
政治経済のみならず、時事ネタ全般について物知らずだったようです。ガクッ。
火星探査機の打上げにアジアで初めて成功したのがインドだとは知りませんでした。
本作はその快挙に秘められた実話に基づく。
監督は『パッドマン 5億人の女性を救った男』(2018)で助監督を務めたジャガン・シャクティ。
主演も『パッドマン』のアクシャイ・クマール、
共演は『女神は二度微笑む』(2012)のヴィディヤ・バラン。
『ドリーム』(2016)がお好きだった人にはこちらもぜひお薦めしたい。
インド・カルナータカ州のベンガルールにあるISRO(インド宇宙機関)。
プロジェクト責任者のラケーシュの立場が危うくなる。
暗にISROを退職するように求められるが、ラケーシュは辞めるつもりなどない。
見限られたラケーシュの後任は、NASAに在籍していたインド人ルパート。
ラケーシュは火星探査プロジェクトに異動させられるが、
このプロジェクトは絶対に成功しないと思われているのだから、事実上の左遷。
共に異動となったのは、ラケーシュのもともとの部下タラ。
火星探査プロジェクトの予算は非常に少ないうえに、
ルパートが新しくあてがってきたスタッフは経験の浅い二軍クラス以下の面子で……。
タラは非常に優秀な女性研究者ですが、最初のロケット打上げに失敗したのは彼女のミス。
しかしラケーシュは彼女のことをまったく責めず、お偉方の非難をひとりで浴びます。
そんなラケーシュと共に働き、なんとか夢を叶えようとするタラがとても良い。
彼女には夫も息子もいて、夫は妻の仕事に理解のない駄目な奴(笑)。
でも息子は母親の応援団でもあります。そして彼女は実に良き母。
火星まで行くには燃料が足りない。
なんとか節約する方法はないものかと考えていたとき、
プーリー(揚げパン)を作る途中でガスが切れたことにヒントを得るのが面白い。
研究者の頭の中ってどうなっているんでしょうね。賢いなぁ。
プロジェクトの面々は若い女性か、童貞男子か、年金暮らしを待つ老人。
やる気のなかった面々をどう奮い立たせるか。
そして奮い立った彼女ら彼らがどうやってこのプロジェクトを成功させるか。
ぜひご覧ください。
と薦めてはみたものの、今まだどこかで上映しているかしらん。
100から数えるのは縁起が悪いから101からカウントダウンとか、
目からウロコの発言もちらほらあります。そこも面白いのにな〜。
しかし揃いもそろってみんな美人♪