『陶王子 2万年の旅』
監督:柴田昌平
ナビゲーション:のん
十三・第七藝術劇場にて。
「器」の誕生から現代へと至る2万年の旅路をたどったドキュメンタリー。
器の精霊“陶王子(とうおうじ)”がナビゲーターという形を取っています。
その陶王子の声を務めるのはのん。
最初はすっぽんぽんだった(笑)陶王子が、
陶磁器の進化によって色がつき、衣装に身を包んでゆく姿が面白い。
序盤のオーストラリア・アボリジニの話から目が釘付け。
でも彼らは葉っぱがあれば調理できるから器は要らない。
人々が器を求め、使いこなすようになる過程に興味を引かれます。
いささかヤジウマ的ではありますが、
いちばん驚いたのはドイツ・マイセンの話。
マイセンの誕生にこんな凄絶な歴史があったとは知りませんでした。
今後はマイセンの器を見るたびに思い出しそうです。
器に盛るだけで料理も変わる。
外食の折には料理も器も楽しみたい。