夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ザ・ウォッチャーズ』

2024年07月04日 | 映画(さ行)
『ザ・ウォッチャーズ』(原題:The Watchers)
監督:イシャナ・ナイト・シャマラン
出演:ダコタ・ファニング,ジョージナ・キャンベル,オルウェン・フエレ,
   アリスター・ブラマー,オリヴァー・フィネガン他
 
109シネマズ箕面にて。
 
M・ナイト・シャマラン監督の娘イシャナ・ナイト・シャマランが長編監督デビュー。
父親のシャマラン監督はプロデュースに回っています。
シャマラン監督には娘がふたりいるのですね。
長女はシンガーソングライターだそうで、イシャナは次女とのこと。
主演にはダコタ・ファニングを起用。私には安達祐実に見えてしゃあない。
子役としての経歴のせいなのかしらん。順調にキャリアを築いています。
 
アイルランド西部の都市ゴールウェイに暮らすアメリカ人のミナ。
子どもだった頃に母親を交通事故で亡くし、その原因が自分にあると思って立ち直れない。
事故当時一緒にいた姉ルーシーにも心を開けず、疎遠になったまま。
 
ある日、勤務先のペットショップで上司から命じられた仕事は、
珍しいオウムを車で丸一日はかかるベルファスト動物園まで届けること。
夕刻ようやく現地に到着のはずが、鬱蒼とした森の中に迷い込む。
 
なぜか車のエンジンも止まってしまい、致し方なくオウムを連れて歩きだすミナ。
不気味さに震え上がって戻ろうとするも、停めたはずの車がなくなっている。
困り果てたそのとき、前を横切る人の気配を感じて追いかけると、小屋に到着。
 
扉の前で待っていた白髪の女性が「時間がないから早く来い」と手招き。
猛然と小屋の中に駆け込むと、そこには先客がいた。
 
白髪の女性はマデリン。ほかに若い女性キアラと青年ダニエル。
彼女らによれば、昼間は外に出ても大丈夫だが、日が暮れると謎の存在がやってきて、
ガラス越しにマデリンたちの様子を監視しているのだと言う。
ルールを守っていれば、扉のこちら側に侵入してくることもない。
 
何が目的なのかもわからない存在を相手にして、脱出する気もない様子の3人。
ミナはなんとかここから逃げようと、ルールを破っていろいろ試みるのだが……。
 
お父さんと作風がそっくりで、こりゃ父親としては嬉しいだろうなぁと思います。
「ウォッチャーズ」たちの風貌があまりに陳腐で笑っちゃうし、
つくりとしては雑な感じが否めないけれど、出ようとしても出られない森の中、
いったいどうしてこんなことになって、何が起きて、
どんなオチが待っているのかと思うと、それなりにドキドキします。
 
そもそもお父さんがトンデモ映画を撮る人ですもの、
娘の監督デビュー作は温かい目で観て楽しまなきゃ損じゃないでしょか。
 
かなり無理のあるオチかもしれませんが、私は嫌いじゃない。少しは切ないし(笑)。
なんか、甘甘になってます!?
 
ところで自分の監督作には必ず「えっ!?」というカメオ出演を果たしているシャマラン監督
この娘の作品でもどこかに出ているのかなと思ったけれど、見つけられませんでした。
出ている?出ていない?知りたい~。

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