夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『燃えよドラゴン』

2022年05月24日 | 映画(ま行)
『燃えよドラゴン』(原題:Enter the Dragon)
監督:ロバート・クローズ,ブルース・リー
出演:ブルース・リー,ジョン・サクソン,ジム・ケリー,アーナ・カプリ,アンジェラ・マオイン,
   シー・キエン,ロバート・ウォール,ベティ・チュン,ヤン・スエ,ロイ・チャオ他
 
劇場で観たわけでもないのに、何を今さら1973年の作品のことをという感じですけれども。
 
今月上旬、気持ちを奮い立たせて梅田まで映画を観に行った折、
数ある上映作品のなか、なんとなくこれにしようと思って『少林寺』の4Kリマスター版を観ました。
それをブログにUPした折に、弟が中学生の頃に劇場鑑賞した思い出の作品だと判明。
しゃ~おり~ん、しゃおり~ん♪でたいそう話が盛り上がり、ブルース・リーの話にもなりました。
 
弟は今こんな状態ですから、このタイミングで私が『少林寺』を観たのはきっと神のお告げ。
ブルース・リーも観なきゃねと言ったら、入院前の弟が本作のDVDを貸してくれて。
 
DVDの両面に映像が詰まっています。
SIDE:Aに本編。本編前にはブルース・リーの奥様リンダ・エメリーのコメント映像付き。
このDVDに収録されているのはノーカット版なのだそうです。
監督はロバート・クローズ単独かと思いきや、ノンクレジットでブルース・リーも監督。
SIDE:Bは未見。特典映像いろいろは後日ゆっくり観ます。
 
冒頭から驚く。全編英語の作品なのですね。
 
少林寺の高弟リーが、武術トーナメントに参加するため、とある島へ。
その島の所有者は、リーと同じく少林寺で学びながら悪の道に手を染めたハン。
もともと、トーナメントへの参加はリーが望んだものではなく、
ハンの犯罪行為を暴いてほしいという国際情報局からの依頼。
乗り気でなかったリーは、妹がハンのせいで自害した事実を知って復讐を誓います。
→「ハンのせいじゃなくてオハラのせいだよ」と教えていただきました。すみません。
 
人身売買がおこなわれていて、さらわれた女性がシャブ漬けにされるという話はよくありますよね。
『初恋』(2019)とか、『ただ悪より救いたまえ』(2020)もそうか。
こういうのの走りって、もしかしたら本作だったのでしょうか。
 
囚われている人たちを救い出すため、監視室に蛇を投げ込むのはわりと新しいか。
この蛇が本物か偽物か知りませんが、舌をチョロチョロ出すところがなかなか可愛いのです。
 
とにかくブルース・リーの動きが美しい。敵と共に私もヌンチャクに目が泳ぐ(笑)。
そこでわざわざシャツを脱がなきゃならんのだろうかと思わんこともないけれど、
動きのみならず美しい肉体は見せてもらわなもったいない。(^^;
 
ラストのリーとハンの対決はドキドキハラハラもの。
鏡を張り巡らされた部屋での死闘も今はよく見かけるものですが、これも走り?
義手にあんな鋭い刃先をつけた敵がどこから出てくるのかわからんのは怖すぎる。
 
サモ・ハン・キンポーとジャッキー・チェンがノンクレジットのカメオ出演。
まさかそうとは知らずに観たから気づきませんでした。もう一度観ます。
 
ブルース・リーって32歳で亡くなったのですね。なんという早世。
息子のブランドン・リーも28歳で事故死。きっと空の上で再会していることでしょう。
 
このDVDはもう弟に返さなくていいのかなと思うとそれも寂しいなぁ。
大切にして、繰り返し観ます。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 弟のこと。 | トップ | 『大河への道』 »

映画(ま行)」カテゴリの最新記事