『劇場版 TOKYO MER 走る緊急救命室』
監督:松木彩
出演:鈴木亮平,賀来賢人,中条あやみ,要潤,小手伸也,佐野勇斗,ジェシー,フォンチー,菜々緒,
杏,徳重聡,古川雄大、渡辺真起子,橋本さとし,鶴見辰吾,仲里依紗,石田ゆり子他
GWの狭間に109シネマズ箕面にて。
2年前にTBS系列の「日曜劇場」枠で放送された人気ドラマシリーズの劇場版ですが、
一度も観たことはないし、予習も一切していないので、相関関係はわかりません。
しかしこれだけ善人悪人がはっきりしていると、予備知識なんて不要。
もっとも、根っからの悪人は厚生労働大臣ただひとりのようですけれど(笑)。
「死者を一人も出さない」を標榜する都知事直轄の救命医療チーム“TOKYO MER”。
ある日、横浜のランドマークタワーの中層階で放火による爆発事故が発生。
下層階にいた人々は即避難したが、地上70階の高層階に193名が取り残される事態に。
火の手が回って退路を断たれないうちに現場へ向かうべきだと主張する喜多見に対し、
厚生労働大臣の両国隆文(徳重聡)が新設した“YOKOHAMA MER”のチーフドクターである鴨居友(杏)は、
危険な場所に飛び込むのは消防隊に任せて医師は建物外で待機すべきだと反論する。
現場の全体指揮を執るのは、元TOKYO MERのメンバーで、
現在は厚生労働省MER推進部統括官を務める音羽尚(賀来賢人)。
TOKYO MERを潰してすべてYOKOHAMA MERの手柄にしたい両国の意向に逆らえずにいたが、
取り残された客たちの中に喜多見の妻でもうじき臨月の千晶(仲里依紗)もいることを知り……。
劇場で観るほどのものかどうかは置いておくとして、まぁ面白いです。
「走る緊急救命室」って、ただドクターたちが走り回るだけかと思っていた私は、
へ〜、患者をこんなふうに運びながら車内で手術までしちゃうのねと驚きました。
あまり笑えるようなシーンはなく、ほぼ真面目。
人の命を預かる仕事ですから、そんなにコミカルなシーンてんこ盛りにはできないか。
賀来賢人がクスッともしない仏頂面を見せつづけているのが新鮮。
東京消防庁の即応対処部隊とやらの隊長役、要潤が格好よかった。
この人、最近は一癖も二癖もある嫌なひと役も多かったから。
いちばん気になったのは、「お胸」という言い方なんですけど。
事故で負傷した子どもの「お胸を見ますね〜」とかって、いまどきは普通なんですか、こんな言い方。
なんでも「お」を付けて丁寧に言えばええっちゅうもんちゃうやろと思ったり。
それに「お胸」とは言うけど「お頭」とは言わないのね。「頭を開きますね」だって。
「飴」に「ちゃん」付けて「飴ちゃん」と言うような大阪人にこんな指摘はされたくないか。(^^;
愛はあるんか。