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『ドキュメンタリー オブ ベイビーわるきゅーれ』

2024年10月15日 | 映画(た行)
『ドキュメンタリーオブベイビーわるきゅーれ』
監督:高橋明大
 
シアターセブンにて。
 
同週に鑑賞した『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』の撮影現場に密着したドキュメンタリー。
なんとも嬉しい企画ではないですか。
 
いまや大人気となった“ベイビーわるきゅーれ”シリーズが生まれるきっかけは「偶然」なのだそうです。
阪元裕吾監督の『ある用務員』(2020)のプロデューサーだった角田陸氏が、
『ある用務員』に登場する女子高生殺し屋コンビを見て面白いと思い、
このふたりを主人公に脚本を書いてみてよと阪元監督に言ったのがきっかけだとか。
ものすごく面白いシリーズになりました。
 
『ナイスデイズ』を観て池松壮亮ってこんな役もできるんだと惚れ直した私ですが、
彼自身、このシリーズに僕を呼ぶんだと驚いたそうです。
もともとスタントパフォーマーの伊澤彩織は別として、あまりに見事なアクションシーンに、
髙石あかりと池松壮亮はスタントダブルを起用しているのかと思っていたら本人たちがガチで。凄い。
アクション監督の指導を見るのも、こんなふうに撮るのねと楽しい。
 
女性のお腹に蹴りを入れたり顔を殴ったりなんて、生理的に無理だと思ったという池松くん。
しかし、アクション監督が「伊澤は大丈夫です」と言うし、彩織ちゃん本人も「大丈夫ですから」と言う。
実際やってみると、池松くんの想像の遥か上、彩織ちゃんは強かったのだとか。
そりゃ彼女、もとはこれが本職ですもんね。池松くんの手加減無用。
 
このシリーズがなければ俳優を名乗ることはなかったと思うと言う彩織ちゃん。
ずっと台詞のないスタントパフォーマーだったかもしれません。
 
なんとも厳しく、そして楽しい撮影現場の様子を堪能させてもらいました。
もう一度『ナイスデイズ』を、いや、シリーズ第1弾から観直したくなります。

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