『ホーンテッドマンション』(原題:Haunted Mansion)
監督:ジャスティン・シミエン
出演:ラキース・スタンフィールド,ティファニー・ハディッシュ,オーウェン・ウィルソン,ダニー・デヴィート,
ロザリオ・ドーソン,チェイス・W・ディロン,ジェイミー・リー・カーティス,ジャレッド・レトー他
前週『こんにちは、母さん』を観ようと劇場へ向かっていたところ、うんと年下の友人から呼び止められました。
彼女は息子ふたりを連れて本作の吹替版を観るとのこと、私は来週観るわと言って別れたのでした。
その夜、睡魔と戦うのが大変だったとの報告が彼女からあり、そうなのかぁと残念に思っていました。
で、テンション下がり目だったけど、私に「観ない」という選択肢はないから、後日イオンシネマ茨木へ。
もともと洋画は字幕で観る派だから、当然字幕版を鑑賞しました。
古めかしく豪奢な屋敷で心機一転を図るつもりだったが、ここには絶対に何かがいる。
到着してからものの数分と経たないうちに怪現象に見舞われ、すぐに逃げだす。
一方、優秀な宇宙物理学者だったベンは、最愛の女性を亡くした後、
彼女に再会したい一心で「幽霊を写すことができるカメラ」を発明、完成させるが、
学会で発表したところ笑いものにされ、以降ずっとふさぎ込んでいる。
ある日、神父だという男性ケントがベンを訪ねてきて、「ヒーローにならないか」とのたまう。
どこで知ったのか、ベンが発明したカメラのことを知っているらしく、
ニューオーリンズの屋敷に出没する亡霊を撮影しに行ってほしいと言う。
即座に断わろうとするベンだったが、報酬に惹かれてつい引き受ける。
ニューオーリンズの屋敷には、ギャビーとトラヴィス親子がいた。
壊れて使えないカメラを使えるふりをして報酬を受け取ったベンは、亡霊などいないと言ってとっとと帰る。
ところが帰宅すると様子がおかしい。どうやらあの屋敷から何かがついてきたらしい。
どうにもならなくて致し方なく屋敷に戻ると、ギャビーとトラヴィスが「やっぱり戻ってきた」と呆れ顔。
そこへケントも現れる。
そう、ギャビーとトラヴィス、ケントの3人は皆、ベン同様に、逃げ出した先まで亡霊についてこられて、
この屋敷へと戻ってきたのだ。ケントに騙されたと怒るベンだったが、時すでに遅し。
こうして怪現象の謎を解いて祓う決心をした彼ら。
助っ人として、料金が格安の割には出来ると噂の霊媒師ハリエットを呼び、
すごく楽しかったです。
冒頭は『ヴァチカンのエクソシスト』とそっくり。
心に傷を負った母子が大きなお屋敷に引っ越してきて恐ろしい目に遭う。
しかし『ヴァチカンのエクソシスト』と違うのは、子どもが「おかしい」と言うのを大人がすぐに信じて、
みんな怖い目に遭うところ(笑)。最初から笑ったなぁ。
キャストが楽しいですね。
ベン役のラキース・スタンフィールドはほとんど初めましての役者さんですが、
大好きだった妻を亡くした彼の表情が切ない。
ギャビー役のロザリオ・ドーソンが逞しく明るい母親で最高。
その息子トラヴィス役のチェイス・W・ディロンの屋敷到着後すぐの台詞“Not today.”は
『トップガン マーヴェリック』の同じ台詞を思い出してふきました。
神父にはオーウェン・ウィルソン、歴史学者にはダニー・デヴィートでもう鉄板。
霊媒師役のティファニー・ハディッシュはクイーン・ラティファに似ていますね。
水晶の中に閉じ込められている霊媒師役にはジェイミー・リー・カーティス。
ラスボスは本当の顔がわからないジャレッド・レトー(笑)。似顔絵のシーンにバカウケ。
ラスボスを倒すためにほかの幽霊まで味方につけちゃう。
笑って、最後はちょっぴり泣きました。これもやっぱり、気持ちの整理のつけ方。
たぶん吹替版より字幕版のほうがずっといいのではないかと思います。
ところで、テイタートッツ、ご存じでしたか。私は知りませんでした。
ハインツの子会社オレアイダの商品で、すりおろしたジャガイモを揚げたものなのだそうです。
冷凍のフライドポテトを作るさいに出るジャガイモの切れ端を有効活用できないものかと、
オレアイダの創設者が思いついて1950年代に商品化したとのこと。
この時代にすでに食品ロスを考えた結果に生まれた商品があったのですね。