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『ザ・エクソシズム』

2025年03月09日 | 映画(さ行)
『ザ・エクソシズム』(原題:The Exorcism)
監督:ジョシュア・ジョン・ミラー
出演:ラッセル・クロウ,ライアン・シンプキンス,サム・ワーシントン,クロエ・ベイリー,
   アダム・ゴールドバーグ,エイドリアン・パスダー,デヴィッド・ハイド・ピアース他
 
十三・第七藝術劇場にて。あんまりこの劇場で上映するタイプの作品ではないような気がします。
実際、いつもはもっと客が入っている劇場なのに、この日はかなり少ない。
ここでラッセル・クロウを観るのはなんかちょっと違うんだなぁ。でもここでしか上映していないし。
 
ジョシュア・ジョン・ミラー監督は、あの『エクソシスト』(1973)でカラス神父役を演じたジェイソン・ミラーの息子。
ラッセル・クロウ演じる主人公の名前をミラーとしたのは、別に実体験に基づいているわけではないですよね!?
 
俳優のアンソニー・ミラーは、妻がいまわの際にいるときに娘のリーを置いて逃げ出し、酒に走った。
以降、数年の間、アルコール依存症に苦しんでいたが、このたび悪魔祓いを題材にしたホラー作品への出演が決定。
しかしこの作品は、もともと神父を演じるはずだった俳優が撮影現場で謎の死を遂げた曰く付き。
 
撮影に入ろうかという頃、リーが高校を退学処分になってアンソニーのもとへ帰ってくる。
リーはアンソニーの付き人として現場に出入りすることに。
 
久しぶりの仕事に意気込むアンソニーだったが、監督のピーターはアンソニーの演技に納得してくれない。
駄目出しばかり喰らう日々に、心身ともに追い詰められていき……。
 
冒頭、こういった悪魔憑きの作品を撮るときには、きちんとお祓いをする必要があるという女優の話があります。
たかがフィクションだとナメてかかると、あり得ない出来事が起こるのか。
ここで起きることはやっぱり芝居じみているから、途中からは茶番に見えてしまったけれど、
こんなふうに笑っていては呪われるかもしれないよとちょっとビビる。
 
『ヴァチカンのエクソシスト』(2023)でも神父役を演じていたラッセル・クロウ。
こういう役が気に入ったのだとしか思えないぐらいののめり込みよう(笑)。
自身を犠牲にしてアンソニーを救おうとするコナー神父役のデヴィッド・ハイド・ピアースがよかったです。
アンソニーの不調により代役を務めることになった俳優役のサム・ワーシントンがぶった切られるシーンは、
えっ、彼、そんな扱い!?とまたしても笑ってしまったのでした。
 
ずいぶん私もホラーに慣れたもんだわ~。

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