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『#ハンド全力』

2020年08月29日 | 映画(は行)
『#ハンド全力』
監督:松居大悟
出演:加藤清史郎,醍醐虎汰朗,蒔田彩珠,芋生悠,佐藤緋美,坂東龍汰,鈴木福,篠原篤,
   植野行雄,甲斐翔真,仲野太賀,志田未来,安達祐実,ふせえり,田口トモロヲ他
 
まずは109シネマズ大阪エキスポシティにて『ダンケルク』(2017)のIMAXレーザーGT版を鑑賞。
通常版を観てから3年近く経過しているわけですが、
衝撃度の高い作品だったため、わりと覚えていました。
しかし、陸と海と空とで時間の切り取り方が違うのが1回観ただけではわかりにくかったから、
再鑑賞は大正解。そしてエキスポシティのIMAXシアターはやはり凄かった。最高です。
 
興奮冷めやらぬうちにエキスポシティを退出して、イオンシネマ茨木へ。
21時半を回ってからスタートの本作を観ました。
 
熊本県の仮設住宅で両親と共に暮らす高校生・清田マサオ(加藤清史郎)。
以前はハンドボール部に所属して真剣に練習していたが、
震災をきっかけにそれができなくなり、今はスマホ命。
 
ある日、自分がハンドボールをしていた頃の写真を眺めていると、
なかなか格好良く撮れているものがある。
インスタ映えしそうな写真を何気なく投稿したところ、
いつもは3つか4つしか付かない「いいね!」がみるみる間に増えてゆく。
どうやら閲覧者が直近の写真と誤解したらしい。
 
これに気をよくしたマサオは、親友の岡本(醍醐虎汰朗)と悪乗り。
“#ハンド全力”としてハンドボールをしている写真を捏造、投稿し続ける。
するとフォロワーが何万人まで膨れあがり、マサオは上機嫌。
 
噂を聞きつけた男子ハンドボール部の部長・島田(佐藤緋美)が、
廃部寸前の部を救ってほしいとマサオと岡本をスカウトしにくる。
真面目に部活をする気などさらさらないふたりだったが、
インスタの反応が嬉しくて、写真を撮るためだけに入部するのだが……。
 
ハンドボールというと、大学時代の体育の時間を思い出します。
私たちの時代でも珍しいことだと思うのですが、
なぜかウチの大学の体育は男女混合でした。
前期と後期に分けて3種目、男女混合で試合をしました。
私は卓球バスケットボールのチームに振り分けられ、
特にそのバスケの試合がめちゃめちゃ面白かった。
ラグビー部所属の男子は肩入れて走るし、
ハンドボール部でキーパーを務めていた男子は、
味方のゴール下から相手のゴールへ一気にシュート。届くんだから凄い。
そんなことを思い出しながら、楽しく鑑賞。
って書いてから調べたら、私、前にもこの話書いてた。(^^;
しかも前はアメフト部と書いたけれど、ラグビー部の誤りです。
 
お馬鹿なだけの映画かと思ったら、そうでもない。
震災で気力を失った高校生たちがどう生きてゆくのか。
捏造がバレたときの世間の反応、SNSの炎上、それにどう立ち向かうか。
 
松居大悟監督の描く男子高校生や女子高校生は、
ちょっと説教してやりたくなるタイプも多い。
本作の場合は、マサオに説教する女子がちゃんといて、こっちの出る幕なし(笑)。
 
女子ハンドボール部のエース役を務める芋生悠がカワイイ。
マサオの兄役の仲野太賀はどんどんいい役者になっているし、
両親役の田口トモロヲふせえりもよかった。
 
いろんな意味で「今」の映画。
でも、今時の人じゃないオッチャンオバチャンも楽しめます。

ところでハンドボール部だった人、すみません。
ハンドボールを「送球」と書くことを生まれて初めて知りました。(^^;

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