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『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』

2024年12月06日 | 映画(あ行)
『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』
監督:上田慎一郎
出演:内野聖陽,岡田将生,川栄李奈,森川葵,後藤剛範,上川周作,
   鈴木聖奈,真矢ミキ,皆川猿時,神野三鈴,吹越満,小澤征悦他
 
午前中に森ノ宮のコインパーキングに車を駐めに行き、環状線と東西線を乗り継いで北新地へ。
ひとりランチの後、晩にCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールで“中川家と観る寄席 in 大阪”を観る前に、
大阪ステーションシティシネマで本作を観る。
 
韓国ドラマ『元カレは天才詐欺師 38師機動隊』を上田慎一郎監督がリメイク。
めちゃくちゃ面白かった。好きだなぁ、こんなクライムエンターテインメント作品は。
 
真面目なだけが取り柄の税務署員・熊沢二郎(内野聖陽)は、車が故障したと妻から聞かされる。
彼女が見つけてきた個人売買サイトで89万円の中古車を買うことにしたが、そのサイト自体が偽物。
あっけなく騙され、全額を持って行かれてしまう。
 
親友で刑事の八木晋平(皆川猿時)の協力を得て、その詐欺師が氷室マコト(岡田将生)であることを突き止める。
氷室をとっ捕まえるため、八木と熊沢が張り込んでいたところ、
八木が用を足しに車から降りた隙に乗り込んできたのがなんと氷室本人。
 
八木が動いていることに気づいた氷室は、「こうなると足がつくのは早いから」と熊沢にあっさり金を返し、
これだけで許してもらえないのならとある取引を持ちかけてくる。
それは、一見慈善事業家、その実体は極悪な脱税王である橘大和(小澤征悦)から14億円を騙し取ろうというもの。
 
橘は8億円もの脱税を働いているのだが、政治家や警察官僚に太いコネがあり、誰も強制捜査に踏み切らない。
熊沢の部下で血気盛んな望月さくら(川栄李奈)が橘に物申したところ、望月の昇進話がなくなってしまう。
部下をなんとか救いたいと橘に頭を下げに行った熊沢は橘から酷い目に遭わされた。
かと言って橘を騙すなどという犯罪行為に加担することはできないと考えるが、
熊沢のかつての同僚が税務署を解雇されたうえに自殺したのが橘の罠だったと知り、氷室の話に乗ると決める。
 
氷室の案は、橘から14億円を騙し取って未納の税金もきっちりそこから頂こうと。
七変化を見せる役者・白石美来(森川葵)や偽造なら何でもおまかせの丸健太郎(上川周作)、当たり屋の村井竜也(後藤剛範)、
資金を提供する姉妹・五十嵐ルリ子(真矢ミキ)と薫(鈴木聖奈)がチームを組み、大がかりな詐欺計画を開始するのだが……。
 
汚い金持ち権力者が完全に騙されて悔しそうにする姿を見るのがどれだけ気持ちいいことか。
絶対ハッピーエンドだとわかっているからこそ楽しい。
一瞬失敗!?と思わされても、そんなことになるはずもない。
 
先日高畑充希との結婚を発表した岡田くん。
昔は性格のいい子ばかりを演じていたのに、最近は悪役も多くなりました。
本作も最初はヤな奴の顔も似合っているけどやっぱりイケメン。
橘のブレーンを務める酒井恵美子(神野三鈴)が「イケメン♪」と顔を撫でる仕草には見ているこちらもゾワっとしたけれど(笑)、
エンディングを迎えてみればそうだったのねと愉快な気分に。
 
しかし上はみんな繋がっているのですね。ヤダわ。
金持ちからこそちゃんと税金を取って。
 
韓国作品の『スウィンダラーズ』(2017)を思い出しました。あの面白さの再来。
痛快という言葉はこんな作品のためにある。

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