『デューン 砂の惑星 PART2』(原題:Dune: Part Two)
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ティモシー・シャラメ,ゼンデイヤ,レベッカ・ファーガソン,ジョシュ・ブローリン,オースティン・バトラー,
出演:ティモシー・シャラメ,ゼンデイヤ,レベッカ・ファーガソン,ジョシュ・ブローリン,オースティン・バトラー,
フローレンス・ピュー,デイヴ・バウティスタ,クリストファー・ウォーケン,レア・セドゥ,
ステラン・スカルスガルド,シャーロット・ランプリング,ハビエル・バルデム他
母の容態が気になるからということもありますが、これはなかなか観に行く気が起こらず。
ひとえに長尺だからなんですけど。166分ですからね。予告編を含めると3時間。
それでもスルーするわけにはいかないから、公開4日後に意を決して109シネマズ箕面へ。
……って、意を決するまでにもっと長い時間がかかったと思っていたのに、4日だけかいっ!
パート1の邦題は『DUNE/デューン 砂の惑星』(2020)だったのに、表記を変えるんだわ。
本作に限らず、シリーズものの邦題の表記を変更することにどういう意図があるのかはかねてからの素朴な疑問です。
まぁええけど。
砂に覆われた惑星デューンことアラキスは、貴重な香料が産出される惑星。
その利権を巡って争いが起きたのがパート1の冒頭でした。
皇帝からアラキスの統治を任されていたのはハルコネン家。
ところがあるとき、皇帝はハルコネン家を解任してアトレイデス家に任せるわと言い出します。
それに怒ったハルコネン家がアトレイデス家を皆殺しにしようと襲いかかる。
実は皇帝が両家をいがみ合わせるために仕組んだことだとも知らずに。
この腹黒い皇帝役はクリストファー・ウォーケン。
その娘役としてこのパート2から登場しているのがフローレンス・ピュー。
さてさて、皆殺しのはずが、わずかに生き残ったアトレイデス家の戦士たち。
ハルコネン家に囚われて見世物にするために薬漬けにされた者もいるが、
アトレイデス家の後継者ポールは、母親ジェシカと共に逃走に成功し、砂漠の民フレメンに助けられる。
こんな感じの話だったなと観ているうちに思い出す。
とはいうものの片仮名がややこしいせいもあって(笑)、イマイチわからんし、
これは睡魔に襲われるパターンかと思ったのですが、映像の迫力が凄すぎて眠くはならず。
で、食い入るように観ていたら、実は意外とシンプルな話なのですよね。
公爵家のボンボンかと最初はナメられていたポールだけれど、結構やる。
彼のことを最初から救世主に違いないと見ていたフレメンの長スティルガーが「推す」こともあり、
みんな文句を垂れながらもポールを帯同させていたら、こいつホントに救世主かもと思い始める。
ポールと共に我らが緑の楽園を取り戻そうと奮起します。
アラキスには女性の秘密結社があって、アトレイデス家、ハルコネン家それぞれに「教母」がいます。
教母って、聖母マリアのような女性かと思いきや、損得勘定ありまくり。
ジェシカも教母の座に就いてからは人を恐れさせ崇めさせて、
自分の息子ポールをなんとか救世主として認めさせようと画策します。
キャストが本当に魅力的で。
美少年ティモシー・シャラメが歳をとるにつれてオッサン化するのではと懸念していましたが、綺麗なまま。
アトレイデス家でポールに武術を指南していたガーニイ役のジョシュ・ブローリンとの再会が嬉しい。
スティルガー役のハビエル・バルデムはポールを盲信しすぎかと思いますが(笑)、渋い。
いちばんテンションが上がったのは、ポールがフレメンとして認められるかどうかの「試験」。
砂虫を乗りこなせるかどうか。このシーンには大興奮しました。
やっぱり好きだな〜、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。