『ガンパウダー・ミルクシェイク』(原題:Gunpowder Milkshake)
監督:ナヴォット・パプシャド
出演:カレン・ギラン,レナ・ヘディ,カーラ・グギーノ,クロエ・コールマン,アダム・ナガイティス,
ミシェル・ヨー,アンジェラ・バセット,ポール・ジアマッティ,ラルフ・アイネソン他
前述の『ベルファスト』と同じく、これもTOHOシネマズ西宮にて1日1回きりの上映。
西宮まで行くの面倒くさいなぁと思っていましたが、行ってよかった。
ナヴォット・パプシャド監督はイスラエル出身。
クエンティン・タランティーノに絶賛された『オオカミは嘘をつく』(2013)は自国作品でしたが、
これはフランス/ドイツ/アメリカ作品。
カネの出どころが変わるとここまで作品の雰囲気も変わるんでしょうかね。
『オオカミは嘘をつく』のほうが玄人ウケしそうだけど、私は断然こっちが好き。
犯罪組織“ファーム”に所属していた凄腕の殺し屋スカーレットが
一人娘のサムをダイナーに残して姿を消してから15年が経過。
母親の生死すら知らないが、サムは母親に勝るとも劣らない殺し屋に成長していた。
ある日、ファームから指示を受けたサムが仕事に向かうと、
相手はたいした武器なしの少数と聞いていたのに、武装しまくりの大人数。
サムは相手を皆殺しにしてその場を去る。
ファームの人材係ネイサンは、サムの派手すぎる仕事ぶりに苦言を呈したものの、
新たな仕事として、組織の金を持ち逃げした会計士を追いかけるように命じる。
サムはすぐに会計士の居場所を突き止めて金を回収しようとするが、
実は会計士が自分の娘エミリーを誘拐されて致し方なく犯行に及んだことを知る。
極悪になれないサムは、とっとと金を回収して帰って来いというネイサンに抗い、
自分が撃った会計士を病院へ運び込むと、エミリーを助けに向かう。
サムを止めにやってきたネイサンの手下どもをいなした後、
誘拐犯たちをも一掃してエミリーを救出したサムだったが、
最初の現場で皆殺しにしたうちのひとりが犯罪組織の親分ジムの息子だったとわかり……。
“チャーリーズ・エンジェル”風ですが、これなんかよりよっぽどイケてます。
まずサム役のカレン・ギランがカッコイイ。
『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019)のマーサ役が記憶に新しいところ。
でもそのときはそんなに強烈な印象はありませんでした。
ちょっと子どもっぽさも感じるような美人でスタイル抜群。30代半ばには見えない。
母親への想いとどう向き合えばよいのかわからないまま仕事を続ける彼女がよかったなぁ。
そして突如として彼女を救うために現れる母親スカーレット(レナ・ヘディ)。
スカーレットの仲間だった殺し屋三銃士のアナ・メイ(アンジェラ・バセット)、
アジトは図書館で、そこらじゅうの本の中に武器が隠されています。
でもみんなちゃんと司書で、本にも詳しいんですよね。素敵。
そして、最初は味方だと思ったのに、あっさりサムを売るネイサンにポール・ジアマッティ。
彼を主役で見ることはもうないのか。でもこういう役が似合っている。
痛快爽快。めっちゃ楽しかった。