ジャムじゃなくてジェリーだけど
※このときの苺ジェリー
引っ越しんとき、だいじに持ってきた
それをバタートーストに落として食べる
しっかり、苺の色も風味も閉じ込めていた
武田百合子さんの富士日記の中で、ご主人の泰淳さんが百合子さんに
「苺ジャミたべたい、ジャミパンたべたい」ってねだってるとこがある
百合子さんは面白がって、「ジャミ」に点をつけて書き残している
そこを読んでいたら、ものすんごく「ジャムトースト」が食べたくなって
冷蔵庫に飛んでいってジェリーの瓶をとりだし、食パンを炙ってバターを塗った
富士日記を読んでいると、おなかが空いて困る
御馳走なんか並んでないし、不自由な山小屋での献立だし
なにより昭和40年ころの食卓だから、いま読むと質素だ
味の感想なんてほとんど書いてなく、記録しているだけなのに
なんでこんなに美味しそうなんだろうか、いやんなるくらい空腹になる
想像力ってすごいな