蒸した南瓜と片栗粉を混ぜて.......
油焼きすると、こんな感じ.............。
仕上げに..............
冷たい無塩バターをのっけて.......
お醤油をチロッとかけて食べるのが好み.........。
表面はカリカリ、中はモッチリ..........
南瓜の甘みと香ばしさ........
久しぶりに食べたな~美味しいなぁ...........
道産子ホームシックに罹りそう(笑)...........。
北海道郷土料理の.................
「片栗粉」を使った「じゃが芋と南瓜」の団子.........
主に、食べ方は2通りに分かれていて..............
バター醤油味で焼いて食べるタイプか..............
醤油味の汁物にいれる、茹で団子か..............
各地方、各家庭で違うみたいで..............
アタシの実家は「焼く」タイプでした............
独断と偏見ですが(笑)...............
「だんご汁」は「海辺の地域」って印象があります.......。
(ちなみに実家は内陸)
芋団子を脇役にした想い出は、数限りなくあるけれど.........
この「かぼちゃ団子」を食べると................
まずは22歳の「あの風景」が浮かぶ...........
それは「だんご汁」だった.........。
北国の田舎町の小さな飲み屋さん................
中年の女性が1人で営んでいた、綺麗な人だった......
ほんとに小さな店、カウンターに4~5人で満員の.......。
妙なもんで、若いころのアタシは..............
年上の女性に、とても可愛がってもらった(変な意味じゃない)......
20代の女の子が出入りするような店じゃなかったけど..........
真夜中、気紛れでフイッと来店しては色んな相談にのってもらっていた。
余談だけど.......当時はそんな店が数件あった..............
1番の年長ママは.......たぶん70歳は超えていたと思う.........
こちらは「相談」より「心配」で、朝方、のぞきに行ってた(笑)....
ヘロヘロになってんだもん(笑)......だから後片付けして.......
ついでに呑んで、ちゃんと貢献して(笑)帰宅してた........。
いま思えば、ずいぶんと荒れていた時期だったから...............
先輩方々には危なっかしく見え、ご心配をかけた.............
唯一、虚勢を張んなくていいからリラックスできる場所だった。
話は戻って................
そのママが、ある寒い晩....................
飛びきり美味しい、熱い熱い「だんご汁」を出してくれた......
あの旨さは今でも忘れられない..............
たぶん「初雪前」くらいで..............
すごく冷え込んでた晩で......静かな夜だった.........
めずらしく客はアタシ1人で...................
あんまり美味しくて涙がでてきて...............
バカみたいなんだけど、泣きながら食べていた.........
ズッタズタの心に、あまりにも温かい味だったから..........。
そうしたら......黙って彼女は袖をまくりあげた.........
ん?と涙目で見たら.......惨たらしい傷痕があった............
すごかった.......すでに癒えてはいたものの..............
当時の「生々しさ」は、若造のアタシにも十分に理解できた..........。
それから、ポツリポツリと語りだした...............
地獄を聞いた....................
シュウシュウと、沸いてる薬缶の音だけがBGMだった.........
ただただ拝聴して、その夜は帰った...............
そして.....その晩が彼女をみた最後だった...............
どうなったのかは解らない...................
解らないけど、今でも元気で暮らしていると信じている。