マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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初瀬素盞雄神社綱掛け祭り

2007年03月17日 08時33分45秒 | 桜井市へ
今年は亥の年。山間部では猪が山や畑を荒らすことが多くなっているという。

桜井市初瀬の素盞雄神社でもその被害は尋常ではない。

崖を掘り起こし崩れた岩がゴロゴロと落ちて神殿付近はまるで山崩れ。

その神社では毎年2月13日に綱掛け祭りが行われる。

祭事を司る宮本衆らが早朝に集り藁打ちをして埃を払い、三人で力強く綱を拠って太い勧請注連縄飾りを作っていく。

房を取り付けた太い注連縄は鳥居に掲げられ、細い注連縄は神殿や拝殿、社務所、摂社秋葉神社に掲げられる。

初瀬の川上区は49軒だが同神社を守っている氏子は約半数のお家。

綱掛け祭典を終えたあと一年番の頭゛屋人を決める儀式。

頭屋人入りの際にはご馳走を振舞い宮本衆らに仲間入りのお披露目をするのだが、近年は断られることが多くなり、その場合はもち回り頭屋として区長がその役目を担うことになっている。

その区長も葬祭日と重なり参列できず、宮本衆と神官だけで綱掛け祭典の執行。

今日は淋しかったが無事に祭典を終えてほっとする宮本衆。

初瀬川の竹やぶを刈り取って長谷寺が見渡せるようになったので桜咲くころはこっちから眺めてほしいと目を細めていた。

(H19. 2.13 Kiss Digtal N撮影)