マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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染田虫祈祷数珠繰り

2007年07月08日 09時07分56秒 | 宇陀市(旧室生村)へ
宇陀市室生区の染田では陽が落ちるころに松明を掲げて地区を練り歩く虫送りが行われます。

その日の午後、地区の辻3ヶ所に立てられる虫送り祈祷札を供えた十輪寺に役員らが集まってきます。

都祁白石の興善寺で祈祷された祈祷札は地蔵さんの横に置いて供えます。

小さな子供らも参加する数珠繰りは、稲苗の生育を妨げる虫を殺し駆除したことを懺悔する法要であり、また豊作を祈願する行事。

数珠繰りを始める前、蝋燭に火を灯して、洗米、ジャコ、果物や野菜を供えると、三役が前に座り般若心経を唱和し虫供養の法要。

そのあと、囲むように一同が円く座ると、鉦を叩いて調子をとり「ナンマイダーブツ」と唱えながら数珠を送っていく。

節目の数珠がくると頭の上に翳して祈る数珠繰りは52回繰り返されます。

回数を数えるのは52玉ある数取り数珠。

手にした数珠をひとつずつ動かしていきます。

昔しはもっと多くの人が集まり賑わっていたが、最近は関心が少なくなったのか淋しくなったと溢される。

(H19. 6.16 Kiss Digtal N撮影)