マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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終わっていた常福寺茅の輪

2007年07月22日 07時44分55秒 | 大和郡山市へ
古来の山岳信仰聖地である大峰山で修行道を整備したとされる理源太子(聖宝とも呼ばれる)は後に修験道中興の祖として尊ばれるようになったという。

そのころから始まった井戸野町の行者講。この講に属する男子が一定の年齢に達すると大峰山の登って修行する。

その修行はオトナになったことを周囲に知らせる通過儀礼の意味がある。

月当番の家に集まり役行者や聖宝像の前でお経などを唱和する。

当日の昼と夕方、男の子が法螺貝を吹き鳴らし、町内に属する60軒を回り講の始まりを知らせる役目をする。

夕刻、この「井戸野金丸講」の行者講を尋ねて訪れたが、昨日の土曜日に営まれたという。

仕方なく井戸野町界隈を巡ってみると大きな茅の輪が置かれているのに気付いた。

常福寺の本堂前に設営されている。

お聞きすると14時に茅の輪を潜ってお寺で法要が営まれたという。

毎年、30日に近い日曜日に行われているそうだ。

いずれにしても来年の楽しみにしておこう。

なお、前日の土曜日に茅の輪が組まれるという。

(H19. 6.24 Kiss Digtal N撮影)