マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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吐山太鼓踊りトレーニング

2007年07月12日 08時37分17秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
神社の奉納絵馬などで残されている太鼓踊りは、雨乞いや豊年祈願成就のお礼として奉納される行事で年中行事には含まれていない。

その太鼓踊り、伝統民俗芸能としてわずかに形式が伝えられている。

そのうちのひとつ、奈良市都祁吐山の太鼓踊りは雨乞いのイサミ踊りと形式で、室町末期か江戸初期のころから行われていたと伝わっている。

吐山の七垣内が一体となって奉納する太鼓踊りは七台の大太鼓を一列に並べて踊りながら打つ。

踊りには干田(ひんだ)踊、宝踊、鎌倉踊、松蟲踊、糸屋踊、長崎踊などが伝承されている。

普段は不定期に催されているが、今年は下部神社末社の春日神社秋祭りに特別に奉納される。

夜遅く七垣内の人らが公民館に集まってきて、三台の大太鼓を一列に並べて鎌倉踊りの練習会。

老練衆から身体で教わる踊りは、巧みにバチをさばきながら打ち終えると汗が流れ落ちる。

オドリコ六人にシデ振り二人、鉦叩き一人、ウタダシ二人で構成される太鼓踊り。

本番ではこれらが七組となり、オオシンボウチ二人が加わる。

オオシンボウチは「心棒打ち」と呼ばれる者で踊り全体の指揮をとるもので、狭い境内をずらりと並ぶさまは壮観であるという。。

(H19. 6.16 Kiss Digtal N撮影)