マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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オトナ祭り御膳

2007年12月04日 09時27分39秒 | 山添村へ
神社に到着すると公民館となっている集落センターに春日神社と若宮さんの幕を一面に張っていきます。

六人衆や当屋親族は祭典の御膳の準備に忙しい。

六人衆の奥さん方は社務所の囲炉裏でナスビ、サトイモ、ゴボウの大鍋煮こしらえ。

44個の膳には300gずつ量って入れるキョウメシ椀。

ダイコンとニンジンのナマスに上に生ショウガを添えた椀。

ヒノキ葉を下にしたお皿には生イワシ。

丸ごと煮たサトイモと煮ゴボウの椀と手際よく盛られていく。

ナスビ、サトイモ、ゴボウを煮たものは祭典のときに六人衆が汁ものとして配膳される。

膳の手前にはナイフ型に模ったヒノキの箸(箸の形になっていないが箸だいう)。

親族らはキョウ宴膳の最後に出されるサイラ(サンマ)の開き44枚×2(1枚は配膳、1枚は予備)を炭火で焼いていく。

御膳が揃ってきたころ、キョウメシを大きな円形にして板に盛り三本の藁縄で括ったモッソ作り。

カキを4段重ねたカキ膳とモッソは神殿に供えられる。

(H19.10.21 Kiss Digtal X撮影)