マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、小名下当屋千本杵御供搗き

2007年12月09日 08時46分25秒 | 吉野町へ
下当屋千本杵御供餅搗き。

(H19.10.24 Kiss Digtal X撮影)

<下出垣内の御供搗き歌>

一番「ここの屋敷は目出度い屋敷 鶴が御門に巣を掛ける」

二番「押せや押せー下関までも いょ 押せば港に船が着く」

三番「ここの旦那は団子か餅か いょ 餅は餅でも金持ちや」

四番「ここの裏屋は井戸堀り初めて 水が湧かずに金がわく」

五番「ここの裏屋にみょうがと蕗と みょうが目出度や蕗繁盛」

六番「唄っておくれよ臼先さんに 唄とて御器量が下りゃせぬ」

七番「ここの若衆はこけこのあんた 唄い出しもせにゃ押しもせぬ」

八番「つけやつけつけ二升五升入れて 嫁も姑も子姑めも」

九番「唄っておくれよこしき取さんに 唄って御器量が下りゃせぬ」

十番「この屋敷は目出度い屋敷 鶴と亀とが舞を舞う」

小名下当屋千本杵御供搗き

2007年12月09日 08時43分59秒 | 吉野町へ
25日は吉野町の小名牟遅・春日神社の花笠祭り。

上と下出垣内の当屋宅では事前に造られた大きな花笠を軒先に飾り、前日の24日に早朝から氏子らが集まって目出たい言葉が並ぶ御供搗きの祝い歌を唄いながら千本杵で餅搗きが行われます。

若衆らが千本杵で搗いていく御供餅は上、下出垣内とも当屋宅玄関で行われます。

地区は45軒もあった家も村を出て行き徐々に過疎化へ向かい今では30軒ばかり。

これからは維持するのも難しくなってきたわいと呟く里人ら。

二斗五升を午前、午後に分けて両地区4回ずつ搗かれる。

昼に座敷でヨバレをいただいたあと、若衆らは上、下出垣内を相互に入れ替わって再び御供餅搗き。

搗きあがると千本杵の先で餅を持ち上げよーいっしょと臼に下ろす。

搗きあがった餅は長老らが床の間の前で丁寧に丸餅にしていく。

(H19.10.24 Kiss Digtal X撮影)