マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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花笠当屋籤引

2007年12月12日 09時23分55秒 | 吉野町へ
25日は吉野町の小名牟遅・春日神社の花笠祭り。

その前日、御供搗きを終えた上の当屋では御膳を供えた神棚を前にして神職、氏子役員一同が参列して厳かに次々当屋を決める振り上げ籤が行われます。

籤引きが行われる垣内は毎年、上と下出垣内で交替されます。

神饌の御膳には五種の椀盛り。

カボチャ、シイタケ、コーヤドーフ、ダイコン、ナスビ、イモ、カマボコなどを添えた箸椀。

ニンジン、ダイコン葉、シイタケの汁椀。

中央には中チョクと呼ばれるマメ椀など、それぞれ竹串に挿して整えます。

洗い米と小豆のアズキメシ椀に箸を置いた御膳に鯛を添えた当屋の神さんに祀る神饌です。
神職が祓いの儀式を終えると振り上げ籤引きが行われます。

白紙の上には上と下出垣内人の名前が書かれている籤。

丸めてそれぞれの盆に乗せられます。

総代らが見守るなか、神職はサカキヒモロギを心静かに下げていくと不思議なことにひとつが付いてくる。

総代役員が引かれた籤に書かれてある名前を呼び出して周りの者が現認します。

上垣内が決まると次は下垣内の籤を引く。

厳粛に行われる振り上げ籤は、なかなか上がらないものだとおっしゃるが今日は日がいいのか一回で引き上がった。

(H19.10.24 Kiss Digtal X撮影)