マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、上当屋千本杵御供搗き

2007年12月11日 09時42分04秒 | 吉野町へ
上当屋の千本杵御供搗き。

<上出垣内の御供搗き歌>

一番「ごくつき音頭 紀州の屋根屋はダンゴが好きで 屋根の葺賃みなだんご おもしろや ヤノーが ヒョタンヤ」

二番「つけやつけつけ 二升五升入れて 嫁も姑も小姑も つけば港に舟がつく  おもしろや ヤノーが ヒョタンヤ」

三番「おせやおせおせ 下関までも おせば港に舟がつく おもしろや ヤノーが ヒョタンヤ」

四番「ここの館はめでたい館 鶴が御紋にすを造る  おもしろや ヤノーが ヒョタンヤ」

五番「ここの裏屋に井戸堀りそめて 水が湧かずに金が湧く おもしろや ヤノーが ヒョタンヤ」

(H19.10.24 Kiss Digtal X撮影)

上当屋千本杵御供搗き

2007年12月11日 09時40分35秒 | 吉野町へ
25日は吉野町の小名牟遅・春日神社の花笠祭り。

上と下出垣内の当屋宅では事前に造られた大きな花笠を軒先に飾り、前日の24日に早朝から氏子らが集まって目出たい言葉が並ぶ御供搗きの祝い歌を唄いながら千本杵で餅搗きが行われます。

若衆らが千本杵で搗いていく御供餅は上、下出垣内とも当屋宅玄関で行われます。

前掛けつけて赤いタスキに浴衣姿の若者がそりゃよっとと掛け声とともに水を着けていく。

千本杵で搗く御供搗きは酔った勢いで押せや押せやで横に流れる。

昔しは搗き方を餅と一緒にしてしもうたわとおっしゃる長老ら。

なお、最後のコモチ搗きのときは伊勢音頭が歌われます。

吉野町小名花笠と同種のものが県内三ヵ所で見られるという。

いずれも吉野川の伊勢街道沿い。

祭事日は小名が最後で、残る二ヶ所は東吉野の鷲家と伊豆尾だそうで。

以前は花に祝儀が付けてあって、これを奪い合うので「花奪い祭り」あるいは「はなばい祭り」と呼ばれていたという。

(H19.10.24 Kiss Digtal X撮影)