マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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苣原大念寺数珠繰り念仏講

2008年09月07日 07時45分50秒 | 天理市へ
夜八時、天理市苣原の大念寺本堂に集まった観音講衆は二十人。

念仏講は三月、八月、十二月の三回営まれる。

祭壇に季節のお花を飾り、灯明に火を点けて線香を立てる。

八月は村の行事が一番多いんやと話す講衆。

5日には埋めバカ(墓)掃除、6日は石塔婆の塔(墓)参りに九頭神社では隣組の宮籠り。

7日の念仏講のあとには11日に同寺で施餓鬼、13日は僧侶が各家を廻って棚参り。

15日は盆法要で、18日は同神社で風祈祷が行われる。

今夜の念仏講は七日の盆入り念仏講で座を囲んで数珠繰り法要。

宝暦12年5月12日と墨書された数珠箱から取り出して輪になった。

檀家総代は鉦を叩いて「ゆーずーねんぶつ なんまいだぁ」と念仏を唱える。

その間、講衆は手で送られる数珠が見えないような早さで繰られる。

左送りに一回転するたびに数取りの珠をずらしていくのだが、68珠を数え終わったときに丁度念仏が唱え終わった。

息がぴったりあうとはこのことなのでしょう。

(H20. 8. 7 Kiss Digtal N撮影)