マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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大柳生の太鼓踊り

2008年09月22日 07時29分00秒 | 奈良市(東部)へ
今年で新生2年目を迎えた奈良市大柳生町の太鼓踊り。

室町時代から続く伝統行事は、豊臣秀吉の凱旋祝いで踊らせたというもので天下泰平、五穀豊穣、村内安全、家族の繁栄を祈り氏神さんの山口神社に向かって一礼したのち奉納された。

村に伝えられた364年前から奉納されてきた太鼓踊りの由来を保存会会長が謹んで奉告されたのち、上出垣内のダイジュンヤク、塔坂下出垣内シノビオドリ、西垣内ヤシキオドリの三曲が続けて披露された。

踊りは古式ゆかしく、それぞれの曲は三垣内に伝わるもの。

歌、笛、鉦に合わせて踊るのは十八歳から三十歳代の三垣内の若者ら。

大太鼓の4名、小太鼓・中踊りの九名で構成する。

今までは垣内毎に特性ある踊り、歌を披露していたのだが、昨年から新生太鼓踊りとなり三曲すべてを覚えなければならなくなった。

相当練習をこなしてきたのであろう。

背中に挿した花飾りのシナイは塔坂下出垣内だ。

昨年は上出垣内と混成だった。

来年は上出垣内の登場となるのか定かでないが、「踊り子一同、ごよいなされやそうろうや」と発唱させられると、澄み切った夜空の下で大柳生の夏祭りの夕べが始まった。

(H20. 8.16 Kiss Digtal N撮影)