奈良県立民俗博物館で行われた国際博物館記念日講演会を聴講した。
お題は「福神と招福」だった。
終わってから取材に来ていた毎日新聞奈良支局の記者から突然のインタビュー。
『あなたにとって福は「財」ですか、それとも「健康」でしょうか』であった。
この日に訪れた目的はもう一つある。
5月2日から始まった春の企画展の「昔のくらしの関連展<移動>-ヒト・モノ・カミ-」に展示されている写真である。
展示フロアー正面にあった一枚の古い写真。
人物バックにある建物で判った地はどう見ても室生染田だと思う。
右に春日神社の鳥居。
左にお堂がある。
それは連歌堂であろう。
オーコで竹籠を担いでいる立ち姿の婦人である。
もしかとしたら・・F婦人の若かりしころの姿ではないだろうか。
「シンドカゴ」と呼ばれる大きな竹籠は何を運んでいたのだろうか。
もしかとすればカイコさんが食用する桑の葉では・・と思った。
FBに写真を紹介したらFB友人のMさんは蚕さんが食べる桑葉運びの籠に間違いないと伝えてくれた。
24日、民博に立ち寄ってこの籠をオーコで担ぐ体験をした。
空っぽであるのになかなか難しいものだと感じた。
蚕さんで思い出したのは橿原市の五条野だ。
トヤさんが戦前に家で飼育していた蚕さんが桑の葉を食べる音で寝られなかったと話していたこと思い出した。
紡蚕も奈良のどこかで聞いたことがあるような・・思い出せない。
経営の三要素は「ヒト・モノ・カネ」。
奈良県立民俗博物館・企画展は「昔のくらしの関連展<移動>-ヒト・モノ・カミ-」。
動く「ヒト・モノ・カミ」を展示するにあたって写真提供を求められ60数枚の写真を提供した。
展示されたのは35枚。
「カミ」さんは神社。
そこから動くことも知らずにいる人もいる。
春日若宮おん祭では年に一度、御旅所に動かれる。
「カミ」さんだけでなく「地蔵」さんも動く。
何体も祭る「地蔵」さんは一か所に集められた。
これもまた「移す」である。
年に一度だけ場を替えて移る地蔵さんもあれば「廻り地蔵」のように各家を移動する場合もある。
「ホトケ」さんも動く。
各村融通念仏宗派に出向くご回在もある。
祭り道具などの「モノ」を運ぶ手段もある。
お渡りに付属する運びだ。
モッコで運ぶものもあれば、今では見ることもない大八車(目撃された方は情報を)もあれば廻り当番の灯明箱も・・・。
「ヒト」も当然ながら動く。
ハイハイ・ヨチヨチする幼児は成長して乳母車・三輪車・自転車へと動く手段を利用する。
歳がいけば老人用押し車もある。
「ヒト」が動く手段もあれば配達する「書簡」もある。
多様な在り方を館収蔵民具で紹介しているが、これらを補完するために民俗写真で展示協力した。
6月28日まで開催されているのでお越しいただければ幸いだ。
なお、5月24日、6月28日には学芸員による解説もあったことを付記しておく。
(H27. 5.17 SB932SH撮影)
お題は「福神と招福」だった。
終わってから取材に来ていた毎日新聞奈良支局の記者から突然のインタビュー。
『あなたにとって福は「財」ですか、それとも「健康」でしょうか』であった。
この日に訪れた目的はもう一つある。
5月2日から始まった春の企画展の「昔のくらしの関連展<移動>-ヒト・モノ・カミ-」に展示されている写真である。
展示フロアー正面にあった一枚の古い写真。
人物バックにある建物で判った地はどう見ても室生染田だと思う。
右に春日神社の鳥居。
左にお堂がある。
それは連歌堂であろう。
オーコで竹籠を担いでいる立ち姿の婦人である。
もしかとしたら・・F婦人の若かりしころの姿ではないだろうか。
「シンドカゴ」と呼ばれる大きな竹籠は何を運んでいたのだろうか。
もしかとすればカイコさんが食用する桑の葉では・・と思った。
FBに写真を紹介したらFB友人のMさんは蚕さんが食べる桑葉運びの籠に間違いないと伝えてくれた。
24日、民博に立ち寄ってこの籠をオーコで担ぐ体験をした。
空っぽであるのになかなか難しいものだと感じた。
蚕さんで思い出したのは橿原市の五条野だ。
トヤさんが戦前に家で飼育していた蚕さんが桑の葉を食べる音で寝られなかったと話していたこと思い出した。
紡蚕も奈良のどこかで聞いたことがあるような・・思い出せない。
経営の三要素は「ヒト・モノ・カネ」。
奈良県立民俗博物館・企画展は「昔のくらしの関連展<移動>-ヒト・モノ・カミ-」。
動く「ヒト・モノ・カミ」を展示するにあたって写真提供を求められ60数枚の写真を提供した。
展示されたのは35枚。
「カミ」さんは神社。
そこから動くことも知らずにいる人もいる。
春日若宮おん祭では年に一度、御旅所に動かれる。
「カミ」さんだけでなく「地蔵」さんも動く。
何体も祭る「地蔵」さんは一か所に集められた。
これもまた「移す」である。
年に一度だけ場を替えて移る地蔵さんもあれば「廻り地蔵」のように各家を移動する場合もある。
「ホトケ」さんも動く。
各村融通念仏宗派に出向くご回在もある。
祭り道具などの「モノ」を運ぶ手段もある。
お渡りに付属する運びだ。
モッコで運ぶものもあれば、今では見ることもない大八車(目撃された方は情報を)もあれば廻り当番の灯明箱も・・・。
「ヒト」も当然ながら動く。
ハイハイ・ヨチヨチする幼児は成長して乳母車・三輪車・自転車へと動く手段を利用する。
歳がいけば老人用押し車もある。
「ヒト」が動く手段もあれば配達する「書簡」もある。
多様な在り方を館収蔵民具で紹介しているが、これらを補完するために民俗写真で展示協力した。
6月28日まで開催されているのでお越しいただければ幸いだ。
なお、5月24日、6月28日には学芸員による解説もあったことを付記しておく。
(H27. 5.17 SB932SH撮影)