マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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萱森・依然、蕾のタメトモユリ

2016年04月16日 09時09分40秒 | 自然観察会(番外編)
一週間も経てば不確かなユリの蕾に変化があるだろうと思ってこの日に再訪問した桜井市の大字萱森。

蕾状態は変化がなかった。

何だろうと思って場を離れたときに出合った土地所有者に尋ねる。

自生するそのユリの名は「タメトモユリ」だという。

充てる漢字は為朝百合。

7月初めころに白い花を咲かすユリは葛城・新庄で菊栽培をしている男性は一目見るなりタメトモユリと言ったそうだ。

球根は食用というからおせち料理や茶わん蒸しに入れる「ユリネ」である。

そうだ。

根というか球根は食用になる。

それはユリネ。

おせち料理に欠かせないユリネは鱗弁がいくつも重なっているから子孫繁栄の縁起物。

ユリネで思い出すのはもう一つある。

茶碗蒸しだ。

子供のときに食べていた家の茶碗蒸しには必ずといっていいほどユリネが入っていた。

味はといえばほろ苦い。

子供の口には合わなかった。

調べてみればユリネを食用にしている地域は関西だった。

ユリネの栽培地はほぼ北海道である。

東北を除いて98%も生産をしている大地。

出荷先の消費地に送られる。

その7割~8割が関西なのだ。

京都・大阪が主な消費地であることをあらためて知った。

さらに、調べてみればタメトモユリは別名で、伊豆諸島のみに分布するサクユリだそうだ。

自生しているというタメトモユリは大輪のヤマユリによく似ているが、花弁に赤褐色の斑点はないそうだ。

平坦盆地部では栽培し難いと云われる萱森のユリの実態は一体何なのか。

花が咲いたら確認してみたい。

(H27. 6.11 EOS40D撮影)

萱森の自然景観

2016年04月16日 08時41分36秒 | 自然観察会(番外編)
伝統行事の記録取材に度々訪れる桜井市の東山間。

大字萱森は大字中谷・白木・芹井・小夫嵩方・三谷・小夫・滝倉・笠・和田を含めた上之郷の一つ。

行事の合間に自然の様相も拝見している。

謎だったユリの正体はどうなっているのか、花は咲いたのか、それとも・・・。

着いて見て安堵はするものの、いったい何時になったら蕾が色づくのか・・・。

これはマタタビだ。



6月になれば白い花(雄花)が咲く。

初夏は葉表が真っ白に変化する。



光があたれば白色というよりも銀色のように見える。

ドクダミ科のハンゲショウ(半夏生)と同じ構造の白化。

ハンゲショウは7月初めに変化するがマタタビは6月初めである。

振り返った萱森山間。

平坦では見たこともない大樹のクリの木があった。



白い花は咲いているが、癖のあるクリの匂いはここまで漂っていなかった。

ちなみに樹木にあった2個のキノコ。

シイタケでないような・・・・。

何だろう。



後日、FBトモダチのMさんがキノコの正体を伝えてくださった。

「ヒトクチタケ」である。

(H27. 6. 4 EOS40D撮影)