マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

ならまちの西光院

2017年02月17日 08時31分36秒 | 奈良市へ
防火バケツがどこまであるのか歩いていた。

ふと見上げたらバラの花を象った門が見つかった。

門でもそうだが瓦を積んでいる塀は大和の民家にそこそこあることを知っている。

これまで拝見した形に桃の実やはとぽっぽ。

もちろんといえばアレだが、鍾馗さんだ大黒さんもある。

ならまちの一角におお猿さんもあるが、バラの花びらを見たのは初めてだ。

その寺には先客の客人がおられた。

何かについて尋ねているようだ。

お相手されていたのは婦人の僧侶。

ご朱印を書いていたようだった。

話を終えた婦人の僧侶に瓦製のバラの花のことについて尋ねてみた。

なんでも瓦の職工人が勝手にしやはったという飾り門であった。



ここの寺は紫雲山西光院。

門を潜ったところに立て看板がある。

同寺にある弘法大師座像は裸。

10年に一度は新しく作られた衣で着せ替える。

全身裸形像は鎌倉時代の中期から後期にかけての作。

珍しい木造裸形坐像は昭和63年に奈良市の文化財に指定されていると書いてあった。

僧侶の話しによれば十年に一度は衣替えをするらしい。

かつては5年おきであったが、現在は10年サイクル。

昨年の平成27年にされたので次回は平成37年。

とはいっても作り替える費用は高額。

そのときの賄い費用はべらぼうになるようだから直前に訪ねなければならないだろう。

そのときがくれば、であるが、衣替えは4月20日(大師入定前夜の逮夜)に法要、厳行すると話すが、撮影は一切許可されていない。

なお、毎年の4月20日から月までは、廿日大師の名で呼ばれている本尊弘法大師座像をご開帳されているようだ。

この月、23日の地蔵まつりに同寺本堂で近所寄合の人たちによって数珠繰りをしているという。

この場合の撮影は申し出があれば特別に許可しているが、弘法大師座像など一切の仏像が写り込まないようにということだった。

(H28. 7.21 EOS40D撮影)