マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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あすか夢販売所の商品に民俗を味わう

2017年02月23日 09時11分20秒 | 民俗あれこれ(売る編)
トイレ休憩も兼ねて農作物販売所に立ち寄る。

そこはふんだんに盛られた採りたて野菜がいっぱいある。

でっかいトウガンはいつも驚くが買っては帰れない。

なんで、こんなに大きなものを買ってどうするのという言葉に返答が・・・つまる。

それはともかく最近のお気に入りが棚にあった。

食べられるホオズキである。

殻の中にあるホオズキはとっても美味しいフルーツ。

そう思う。

初めて口にしたのは天理市庵治町のゴウシンサン取材のときだ。

ヤド家の奥さんが参拝に来られていた婦人たちにご馳走をしていた。

あんたらも食べてやと云われて口にした。

とっても美味しいのである。

今まで味わったことのない味覚はまさにフルーツスイート。

独特の甘さに惚れこんだ。

婦人が教えてくださった作り方。

実成を食べるホオズキは放っておく。

放置でいいのだ。

そのうちに干からびる。

カラカラになれば枝から落ちる。

食べごろであるが、冷蔵庫などで冷やしておけばさらに美味しくなる。

そう話してくれた実成のホオズキを探していたが、一般的なスーパーでは売っていない。

地産地消の昨今。

そのようなお店であれば売っているかも・・・と思っていたら、アタリにあった「あすか夢販売所」の商品棚。



売り文句のPOPに「スイーツの素材として注目の集まる食用ほおづき。

フルーティーな独特の香りと味から、ジャムやパン、アイスクリーム、ケーキなどに利用されるようになってきています」とある。

間違いなくそうなっているように思えた食用ホオズキの商品名はキャンデイランタン。

「マンゴーのような味と香り」シールを貼っていた。

パックに詰めた莢付き食用ホオズキの個数はわからないが、税抜き価格の180円で売っていた。

隣に置いてあるケースは試供品。

食べてもらって味覚を感じてもらう。

莢の中身は青みがある実である。

一粒、一粒の莢をとってあるからすぐさま食べられる。

天理の庵治町でもらった食用ホオズキの色合いと同じだ。

庵治町の食用ホオズキはやや黄みがかった色であるが、一粒口にしたあすか夢販売所のキャンデイランタンも美味しい。

味に変わりはないようだ。

販売所の商品棚にはいろんなものが売っている。

ついつい手が伸びる地産地消の作物。

スーパーと同じようにカートがある。

白菜、キャベツにダイコンは重たい。

これなら便利なカートにどんどん積み込む人もいる。

あすか夢販売所で買った商品は手造りの小麦餅。

民俗を取材しているものにとっては「さなぶり餅」の呼び名で書いてあればなお嬉しい。

尤も買ったのは民俗を同行取材している写真家のKさんである。

奈良県だけでなく近畿、北陸、信州までも取材しているKさんは行き先々にある道の駅で収穫しているそうだ。

そういえば、ここあすか夢販売所に手作りカンピョウも売っていた。

販売者の名前があるシール。

そこに書いてあった大字名がある。

その地で栽培している生産者。

ぜひとも伺ってみたいものだ。

それはともかくよばれた手造りの小麦餅の味である。



小麦餅は出来あがったばかりではなく、やや時間が経過していたのだろう。

餅はパックの底面にへばりついているから取り外すのに難儀する。

一口食べた。

食感は堅めだ。

がっつり噛んで食べる。

跳ね返るまではいかないが、そこそこの歯ごたえがある。

ぷーんと口のなかで広がった小麦の香り。

塗したキナコの味が馴染んでいる。

小麦粉の味はこういうものか。

決して不味くはない。

キナコの甘さもあるが、餅に甘さがあるのでは・・と思うぐらいだ。

(H28. 7.23 SB932SH撮影)