マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

念仏講を継ぐ越の地蔵さん

2017年02月26日 08時05分29秒 | 明日香村へ
明日香村の下平田で聞いた同村越(こし)の地蔵さん。

同じ日のほぼ同じ時間帯でしているらしいという。

大淀町の西増の場を見てきた帰りに立ち寄った。

午後6時半も過ぎていた。

お祭りはされているのか、それとも・・・。

下平田より近鉄電車線路を越えた西側にあると聞いて街道を急ぐ。

越といえばかつてトンド焼き弁天さんのイノコマツリを取材したことがある。

地域の位置はわかっている。

たぶんにあそこだろうと思って車を走らせたが、地蔵さんをしているようには見えない。

赤い提灯がどこにもない。

仕方なく駅がある方角に向けて走らせた。

前方に見えた赤い提灯。

ここだったのか。

その場におられた婦人に声をかけて撮らせてもらった越の地蔵さん。

かつては念仏講のおばあさんがしていた。

解散されたかどうか聞きそびれたが、若いご婦人たちが引き継いだという。

念仏講がしていたときは提灯に火も灯した。

参拝者もやってきて賑やかだったという。

地蔵さんの祠を建ててからは交通事故もなくなった。

クワを担いだ人が踏切事故に遭遇したこともあったが、地域の子どもたちをいつも守ってくれる先代からと云われて行事を継いでいる。

地蔵尊については詳しく継がなかったので、いつ、どのような理由で建之したのかわからないという。

年代を示すものがあるかも知れないと思って探してみる。

それは地蔵さんの台座にあった。

「大正十四年□月□七日(四七) 奉□□」に「三界万霊」の文字もあることから何らかのことがあって死者を弔って建之したのであろう。

(H28. 7.23 EOS40D撮影)