マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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和爾町・雨の日の田の水抜き

2018年06月22日 09時33分56秒 | 民俗あれこれ(四季耕作編)
カルパー粒剤衣付け作業を終えた翌日から毎日は圃場の水抜き状態を確認する。

24日、25日は播種をするからと云っていたが、25日は大雨状態になった。

和爾町営農組合長の決断に朝一番の中止命令が下った。

指定された時間に間に合うように車を走らせていたが、もうすぐというところで電話が鳴った。

本日は播種作業ができる状態ではないということで中止の連絡だった。

中止であっても敢えて向かう圃場である。

待っていてくれたのはカルガモくんだった。

この日の雨はざんざか降り。

車から降りて状態を撮るが、ちょっとした時間であってもびしょ濡れになる。

直播き枚数は圃場全体のおよそ半分。

67枚中の30枚に水を張っていた。

播種は24日から28日までの毎日作業の予定であったが、一日遅れで終わることになる。

昨日は数枚で終えたが、予定していた水抜きどころではない。



田から水を抜く溝に降った雨が吸い込まれていく。

隣の田には抜けた雨水が勢いよく流れ落ちる。



昨日に播種をした田から籾種が流れていくのか、それとも沈殿したままなのか、観察のしようがない雨天日である。

和爾町の営農組合は自前のライスセンターを設けている。

そこよりほど近い処には立派な建物がある。



農小屋の表現が似合わないぐらいの立派な建物横に苗代があった。

前々から気になっていた場所である。

車を横付けして窓越しに覗いてみた苗代田に茶色いものが見える。

枯れた松葉である。

ここにもあった和爾坐赤坂比古神社の御田植祭でたばった松苗。

組合員でもない人かもしれないが、ここで苗代を作って松苗を立てていたことを知るのである。



その場からの反対側は幌をかけない苗代田だった。

水口は手前であるから探してみるが、松苗は見られなかった。

(H29. 5.25 EOS40D撮影)