マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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スーパーで売るお迎えの牛に送りの午

2018年10月11日 09時34分48秒 | 民俗あれこれ(売り場の民俗歳時記編)
今年もお盆の祭具がスーパーで売られている。

いつごろからお盆の祭具をスーパーで売るようになったのか記憶にない。

いつのまにか、「売っているなぁ」と思ったぐらいだから意識していなかったに違いない。

意識しだしたのは県内の民俗・習俗取材をするようになってからだ。

お盆の在り方にある特に民間信仰である。

アラタナもそうだが、先祖さんを迎える手段は違えども宗派問わずにされているのではないだろうか。

ただ、宗派によってはこうでなければならない、というのもある可能性がある。

すべてのお家の調査をするわけにはいかないのであくまで推定であるが・・。

これは住まいする家の近くにあるイオンタウン富雄南のスーパー山陽マルナカで売られていたものだ。

胴体に飾った着物?は何であろうか。

たぶんにお迎えの午に送りの牛だと思うが、これはどこの地方のものであろうか。

私が拝見した奈良県の先祖さんの祭り方にはない。

この商品はどの地方で作られたのか。

ラベルを見ていないからなんとも云えないが、売っているスーパーは岡山県が本店の山陽マルナカ。

もしかとして岡山県の習俗なのであろうか。

そうであれば奈良県の習俗とは一致しない。

買っていく人はそのことを知らずに購入することが考えられる。

大晦日になれば大どころか中小スーパーから小売店まで正月しめ飾りを売るようになっているが、地方固有の形は見たことがない。

ということは一般的な形のしめ飾り。

それであれば問題はないが、お盆の在り方では異文化。地方独自、宗派独自、家独自であった在り方が、崩れてしまうことが考えられる。

仕入れ担当者はそういう地方文化をご存じなのであろうか。

(H29. 8.12 SB932SH撮影)