マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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野道に咲くキツネノカミソリ

2018年10月14日 09時47分21秒 | 自然観察会(番外編)
桜井市箸中の車谷垣内の集落を抜ける。

ふと視線を下ろした野道に朱色の花が咲いていた。

ヒガンバナ科の花はキツネノカミソリ。

ともに垣内の上流までやってきた村の女性がいうにはキツネノカミソリは違う場所に生えているという。

その女性がいうキツネノカミソリの呼び名は「ケンケンバナ」。

「ケンケン」さんはキツネさん。

「コンコン」さんの名で呼ぶ地域もある。



女性がいうキツネノカミソリはこれでなく、会所の西側に咲く。

咲く時期は秋だというから、一度は見ておかないといけないだろう。

私がかつて拝見したキツネノカミソリがある。

咲いていた場所は奈良市菩提山町である。

正暦寺下に拡がる田畑の隅っこ。

それも山影に近いところの畦道付近に咲いていた。

撮った日は平成14年の8月11日だった。



菩提山町のキツネノカミソリはその名の通りに刃が細くてまるで剃刀のように見える花びらだった。

春に蕾をつけるキツネノカミソリ。

やがて夏草が茂るころにはキツネノカミソリの葉はすべてを落として花茎がひょいと伸びた状態に花を拡げる。

なんと愛らしいことか。

(H29. 8.14 EOS40D撮影)
(H14. 8.11 EOSKISSⅢ撮影)