マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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結婚内祝いの引き出物は国産しゃぶしゃぶ肉

2018年10月16日 10時47分33秒 | もらいもの・おくりもの
姪っ子が結婚した。

家族だけの結婚式にお祝いの気持ちを贈る。

そのお返しにどれがよろしいかと尋ねるブックが家に届いた。

いつから始まったのか知らないがブライダル用のカタログギフトである。

引き出物は結婚式に出席した人だけに贈られる。

最近は出席の有無関係なく祝いをしてくれた人たちにも内祝いカタログギフトが贈られるようになった。

かつての引き出物は新郎新婦の顔写真入りとか、サインとかが印刷してあった。

上等であっても新郎新婦からの贈りものがわかるような印があった。

例えばネーム入りの時計や食器とか・・・。

たいがいがそうであった。

我が家もそうしてきた。

時代がそうだったと思う。

カタログにある商品を選べるようになったのは、2、30年くらい前からであろうか。

ある年齢に達してからは部下からのご招待はなくなり、参列することもない。

親戚筋でも数人の甥っ子、姪っ子の結婚時代を迎えるようになったころからカタログギフトを目にするようになったと思う。

街で見かける結婚式・披露宴帰りの礼装姿の人が手にしていたのは大きな袋に入った引き出物だった。

昨今はそういう風景も見なくなった。

これも民俗の一面。

時代文化の変化はブライダル会社の手によって民俗文化も変革する。

さて、前置きは置いといて、今夜の食事はそのカタログギフトから選んだしゃぶしゃぶ用国産和牛肉。

息子も東京から戻ってくるお盆にはおふくろも呼んでと思って注文していた。

それが、まさかの歩行困難に陥って我が家で見守ることになるとは想像もしていなかった。

ただ、気になるのは国産和牛肉の原産地標記がないことだ。

パッケージには「国産和牛」のデザイン文字しかない。

ただそれだけであれば安心はできなくなった現代。

なんらかの表記は必要であろう。

スーパーで売っている牛肉でさえ産地名がある場合も・・・。

トレーサビリティのことをガンガンは云いたくないが、味は美味い。

ここ数年間で極端に減っている我が家の牛肉消費。

細切れは料理しにくいから買わんといてとか、牛肉100gが300円以内で、赤身の肉のすき焼きパックしているものでないと・・。

しかも、である。

和牛でないとアカンのである。

アメリカンビーフなんぞはもっての外。

和牛一本である。

そんなわけで最近買った条件を満たす買物は、前年の12月29日の「肉」の日の特売日に買った「産直市場 よってって」店内にあるお肉屋さんだ。

大晦日は奈良県中央卸売市場の「ジェネラルフーズ」である。

正月用であったから奮発して買った。

普段の日であればそんな思い切ったことはしない。

ところが、今回はありがたい内祝いのカタログギフトの引き出物。

形が残るよりも普段食べることのない上等もんの和牛狙い一本にした。

今夜は4人もいる。

ご相伴に預かるという表現が相応しい我が家のお盆料理。

白菜、長ネギ、エノキ、シメジ、トーフに太い春雨、ではなく、クズである。

長年に亘って食事を楽しませてくれた現役の土鍋にたっぷりの水を張って湯を沸かす。

出汁はコンブで煮たてて準備が整った。

野菜を先に入れて、「しゃぶ しゃぶ」。

食べ物番組では箸で摘まんだ牛肉を「しゃぶ しゃぶ」と云いながら湯通し。

赤身がとれたか、とれないかも間もなく引き上げて出汁につけて食べはる。

「しゃぶ しゃぶ」は面倒くさい料理である。

熱湯付近まで肉を掴んだ箸をもっていく。

湯気で持つ手が熱くなる。

それがイヤで牛肉は鍋に放り込んだままにする。

でき上がりは自分の眼で確かめて引き上げる。

普段なら胡麻ポン酢も出てくるが、今夜はそれが苦手なおふくろも食べる。

ここは一本化してミツカンの「ゆずぽん」。

最近はしゃぶしゃぶではなく、いろんな料理に利用している「ゆずぽん」に浸けていただく。

旨い、美味いを連発する家族4人。

国産和牛がとても美味しいのである。

幸せな晩食に久しぶりの団欒。

翌日はおふくろの状況を見にきた弟夫婦ともに話題沸騰。

口はすっかり弾けて滞在時間が長くなった。

借りてここまできたレンタカーを返却する時間もやってくる。

帰ろうとして玄関まで動いたときにスマホのスカイプが作動した。

結婚してから遠く離れた九州に住むことになった姪っ子からだった。

おふくろも私もみんながスカイプに向かって顔を見せる。

前々日はもっと遠い国のカナダに住む我が子もスカイプしてきた。

そのときと同じように画面に映る顔にウルルン。

そんなこを思い出していたら、お肉のお礼を伝えるのを失念した。

この場を借りて、美味しくいただいた内祝いの引き出物にありがとうと云っておこう。

(H29. 8.14 SB932SH撮影)