かーさんに届いた案内状。
奈良蘭友会が主催する第48回秋の洋ラン展である。
興味があるなら、行ってきてえーよ、とお鉢がこっちに回ってきた洋ラン展。
素直に嬉しい洋ラン展。
日本の蘭でなく、洋ランであるが、嫌いではない。
むしろ、是非とも拝見したくなる花の展示会である。
当日は昨夜から続く雨、雨・・。
会場は、大和郡山市昭和地区公民館。
地元住民が利用できる公民館に同じ市内だが、地区は違っても、受け付けてくれるでしょ。
場所は、よく存じている公民館。
地区周辺に住む患者さんを送迎してきたから、すぐに思い出せた公民館。
出かける日時は、初日の午前中が望ましい、と判断した。
行ったことはないが、期待できそうな頒布。
あるか、ないかの結果は行ってみなけりゃわからない。
仮になかったとしても洋ランは見たい。
そう思って、自宅を出た。
到着した時間は、午前10時15分。
駐車場は満車。
さてどこに停めようかと思案していたら、次々と駐車場から出ていく車、車・・・。
どっと帰っていく洋ラン愛好者であろう。
受付で名前、住所を記入して会場に入った。
入室したとたんに嗅ぐ甘い香り。
香りが豊かな花咲き洋ランがいっぱい並べている。
手前にあった葉物の植物に目が動く。
まさかの出会いがここにあった。
私が期待していた小物の蘭。
洋ランでなく、セッコクがあった。
長生蘭とも表現するセッコクは石斛と書く和製のデンドロビウムであるが、育てやすいのは洋物のデンドロビウム。
我が家には少しばかりのセッコクを置いている。
かつて、というか平成15年ころまでは、いろんなところから調達してきたセッコクを育てていた。
場所は我が家のガレージ。
屋根はあるが、その下にたくさんのセッコクを吊るして楽しんでいた。
家の前を通る散歩の人たちはときおり足を止めて見ていた。
この植物はなんですか、とよく聞かれたもんだが、やがて手間というか、行事取材に重きをおいてからは手をかけられなくなった。
他にも山野草もあった。
素焼きの鉢で育てていた山野草は、毎年というか、年に一度は鉢の入れ替え作業。
なんせ300鉢もあったから、一年に半分しかできない。
長時間かかる入れ替え作業もできなくなってきた。
取材に出かけることが多くなった。
帰ってからは、映像の編集に、聞き取り調査した内容は文字起こし。
得体のしれない我がが書いた文字の判読。
ネットによる文献調査に事実関係の洗い出しに整合性の検証などなど・・。
もう、無理っと相成っていくと同時にほったらかししていたセッコクも少しずつ消滅し、最後に記録したセッコクは47品目だった。
10鉢ほどが奇跡的に残った。
それほど強いという証拠でもある。
照りのきつい南にあるカーポートから移動して半日陰以上の日陰状態の中庭に移したセッコク。
生き返ったように戻った。
いくつかは消えてしまったが、数鉢は今でも元気に育って、高芽取りから、根分けできるまで回復した。
セッコクは、樹木がある適度な湿り気。
つまり空気中の水分を根が吸収して成長する。
費用も手入れもまず不要な、私にとっては大助かりのセッコク。
たまに見つけた売れ残り品があれば、なんとかなると購入。
育つものもあれば、復活できないものもある。
それはそれである。
どんな植物であっても土地、空気があわなきゃ、そこでの生存は無理があったということだ。
綺麗だから山から取ってきて、庭に植えても土があわんだろう。
花盗みは、そんなことお構いなし。
とにかく手に入れたい、手元に置きたい欲望が、花を死滅させる。
そんなあれこれがあったわけだが、この場で出会ったセッコクは「銀龍」。
値札にあった価格は500円。
今、逃してはなるまいと左手にもって他の蘭ものを拝見する。
ぐるっと半周して見つかった洋物セッコク。
名札に「den Angel―Baby GreenAi」」とある。
聞いたことのある品名はノビル系デンドロビウムの「エンジェルベイビー グリーンアイ(愛)」。
平成28年3月18日に高芽取りから育てた4年もののグリーンアイが、なんと400円。
これも速攻買い、である。
えー買い物をしていると立っていたご婦人と話す機会があった。
私のセッコク愛を聞いてくれた婦人。
それならえー人を紹介します、という。
その人は旦那さんのMさん。
同好のセッコク話に盛り上がる。
お家で育てているセッコクは100鉢。
購入先は、主に上牧町のDCMダイキ。
そこが安い、という。
四国からやってくる仕入れ業者。
えーもんを持ってくるらしく、親しくなったその業者さんに直接連絡を取り合うようになって、ダイキまで行かなくとも、送ってくれるセッコクリストから選び、電話で交渉、留め置きをしてもらっている、と。
本日、入手した銀龍は葉ものセッコクという。
葉物セッコクは花が咲かない。
咲かさないから消えやすいと話してくれた。
へー、そうだったんだ。
一つ物知りを教えてくれた、Mさん。
セッコクの交換会をしたい、と申し出があったが、今は栽培もせずほったらかし、増やす努力もしない私をセッコクに詳しい人と認知したようで、FBトモダチ登録に相成った。
さて、洋ラン展である。
花の香りはすべてがカトレア、と言っても間違いない。
燃えるような甘ったるい香りに室内いっぱいに充満していた。
おおかた、7割がカトレア展示なら、カトレア愛好家が多いのだろう。
1カ月前に、入会したばかりのMさんも驚いたそうだ。
これだけ熱心なカトレア愛が溢れる人たち。
分科会を立ち上げてもいいのでは、と思った。
(R2.10.17 SB805SH撮影)
奈良蘭友会が主催する第48回秋の洋ラン展である。
興味があるなら、行ってきてえーよ、とお鉢がこっちに回ってきた洋ラン展。
素直に嬉しい洋ラン展。
日本の蘭でなく、洋ランであるが、嫌いではない。
むしろ、是非とも拝見したくなる花の展示会である。
当日は昨夜から続く雨、雨・・。
会場は、大和郡山市昭和地区公民館。
地元住民が利用できる公民館に同じ市内だが、地区は違っても、受け付けてくれるでしょ。
場所は、よく存じている公民館。
地区周辺に住む患者さんを送迎してきたから、すぐに思い出せた公民館。
出かける日時は、初日の午前中が望ましい、と判断した。
行ったことはないが、期待できそうな頒布。
あるか、ないかの結果は行ってみなけりゃわからない。
仮になかったとしても洋ランは見たい。
そう思って、自宅を出た。
到着した時間は、午前10時15分。
駐車場は満車。
さてどこに停めようかと思案していたら、次々と駐車場から出ていく車、車・・・。
どっと帰っていく洋ラン愛好者であろう。
受付で名前、住所を記入して会場に入った。
入室したとたんに嗅ぐ甘い香り。
香りが豊かな花咲き洋ランがいっぱい並べている。
手前にあった葉物の植物に目が動く。
まさかの出会いがここにあった。
私が期待していた小物の蘭。
洋ランでなく、セッコクがあった。
長生蘭とも表現するセッコクは石斛と書く和製のデンドロビウムであるが、育てやすいのは洋物のデンドロビウム。
我が家には少しばかりのセッコクを置いている。
かつて、というか平成15年ころまでは、いろんなところから調達してきたセッコクを育てていた。
場所は我が家のガレージ。
屋根はあるが、その下にたくさんのセッコクを吊るして楽しんでいた。
家の前を通る散歩の人たちはときおり足を止めて見ていた。
この植物はなんですか、とよく聞かれたもんだが、やがて手間というか、行事取材に重きをおいてからは手をかけられなくなった。
他にも山野草もあった。
素焼きの鉢で育てていた山野草は、毎年というか、年に一度は鉢の入れ替え作業。
なんせ300鉢もあったから、一年に半分しかできない。
長時間かかる入れ替え作業もできなくなってきた。
取材に出かけることが多くなった。
帰ってからは、映像の編集に、聞き取り調査した内容は文字起こし。
得体のしれない我がが書いた文字の判読。
ネットによる文献調査に事実関係の洗い出しに整合性の検証などなど・・。
もう、無理っと相成っていくと同時にほったらかししていたセッコクも少しずつ消滅し、最後に記録したセッコクは47品目だった。
10鉢ほどが奇跡的に残った。
それほど強いという証拠でもある。
照りのきつい南にあるカーポートから移動して半日陰以上の日陰状態の中庭に移したセッコク。
生き返ったように戻った。
いくつかは消えてしまったが、数鉢は今でも元気に育って、高芽取りから、根分けできるまで回復した。
セッコクは、樹木がある適度な湿り気。
つまり空気中の水分を根が吸収して成長する。
費用も手入れもまず不要な、私にとっては大助かりのセッコク。
たまに見つけた売れ残り品があれば、なんとかなると購入。
育つものもあれば、復活できないものもある。
それはそれである。
どんな植物であっても土地、空気があわなきゃ、そこでの生存は無理があったということだ。
綺麗だから山から取ってきて、庭に植えても土があわんだろう。
花盗みは、そんなことお構いなし。
とにかく手に入れたい、手元に置きたい欲望が、花を死滅させる。
そんなあれこれがあったわけだが、この場で出会ったセッコクは「銀龍」。
値札にあった価格は500円。
今、逃してはなるまいと左手にもって他の蘭ものを拝見する。
ぐるっと半周して見つかった洋物セッコク。
名札に「den Angel―Baby GreenAi」」とある。
聞いたことのある品名はノビル系デンドロビウムの「エンジェルベイビー グリーンアイ(愛)」。
平成28年3月18日に高芽取りから育てた4年もののグリーンアイが、なんと400円。
これも速攻買い、である。
えー買い物をしていると立っていたご婦人と話す機会があった。
私のセッコク愛を聞いてくれた婦人。
それならえー人を紹介します、という。
その人は旦那さんのMさん。
同好のセッコク話に盛り上がる。
お家で育てているセッコクは100鉢。
購入先は、主に上牧町のDCMダイキ。
そこが安い、という。
四国からやってくる仕入れ業者。
えーもんを持ってくるらしく、親しくなったその業者さんに直接連絡を取り合うようになって、ダイキまで行かなくとも、送ってくれるセッコクリストから選び、電話で交渉、留め置きをしてもらっている、と。
本日、入手した銀龍は葉ものセッコクという。
葉物セッコクは花が咲かない。
咲かさないから消えやすいと話してくれた。
へー、そうだったんだ。
一つ物知りを教えてくれた、Mさん。
セッコクの交換会をしたい、と申し出があったが、今は栽培もせずほったらかし、増やす努力もしない私をセッコクに詳しい人と認知したようで、FBトモダチ登録に相成った。
さて、洋ラン展である。
花の香りはすべてがカトレア、と言っても間違いない。
燃えるような甘ったるい香りに室内いっぱいに充満していた。
おおかた、7割がカトレア展示なら、カトレア愛好家が多いのだろう。
1カ月前に、入会したばかりのMさんも驚いたそうだ。
これだけ熱心なカトレア愛が溢れる人たち。
分科会を立ち上げてもいいのでは、と思った。
(R2.10.17 SB805SH撮影)