マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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小原八幡神社宵宮祭

2007年12月23日 08時12分04秒 | 宇陀市(旧室生村)へ
宇陀市室生区小原の里は美しいなだらかな田園を描く。

今夜は小原の氏神さんである八幡神社の宵宮祭。

大当屋に3軒の相(あい)当屋らは社務所に集まってくる。

4軒の当屋は定められた順になっており大当屋は長老がいる家が勤める。

神殿にはお重に入れた赤飯とジャコ盛りを供えて参拝者を待つ。

宵宮御供はレンコン、ゴボウ、アツアゲ、ショウガ、クリ、カキ、ダイコンとニンジンのナマス、カマボコに二段重ねモチ。

提灯を掲げた境内には明日の大祭に巡行される御輿が置かれている。

甘酒を持ってやってきた参拝者。お参りを終えると拝殿前に置かれた桶に甘酒を注いでいく。

この甘酒は直会でよばれるもので桶いっぱいになるという。

定刻時間になるころ、集落の方らが次々と集まってくる。

神職を迎えて当屋らが拝殿に登ると宵宮神事が始まる。

祓えの儀、祝詞奏上などの神事を終えた一同は社務所にあがり直会の儀。

太いスギの箸で赤飯を皿に移していただく。

ジャコをつまみに酒がすすむ宵宮の夜が暮れてゆく。

(H19.11. 2 Kiss Digtal N撮影)

亥の子どてんこ

2007年12月22日 08時47分10秒 | 大淀町へ
以前、mutaさんが大淀の上比曽で亥の子まつりがあるそうだと聞いていたので下見に出かけました。

道行くおばあさんに亥の子のことを尋ねたら、今でも続けているはずじゃがなと。

孫が小さかったころは行ってたでとおっしゃる。

そして、野良仕事をしているおじいさんに聞いてみれば、今朝、亥の子まつりで使う藁束作ったばかりだという。

どのようなものなのか見せていただいた。

地元では地面を叩く音から「どてんこ」というてるそうです。

12月最初の日曜日、夕刻間近に子どもら20人ほどが世尊寺付近の広場に集合するという。

そこからみんな揃って新婚のお家にいってどてんこで地面を叩く亥の子祭り。

そのときに謡う唄は、

「ここの嫁はんいつもろた 三月三日の朝もろた イワシ三尾、酒五合 新米ワラで祝いましょう」、「どてんこ、どてんこ」。と唱和

さて、その「どてんこ」藁の中身といえば葉付きダイコン。

この重さが丁度いいんじゃとおじいさんはいう。

孫三人分作ったのを並べてその日を待つどてんこ。

(H19.11. 2 Kiss Digtal N撮影)

続、土屋原のラッパイチョウ

2007年12月21日 09時00分23秒 | 自然観察会(番外編)
発見したものにマークしておきましたが判りますでしょうか。

このラッパイチョウは全国的にも珍しくて10例ほどしかないとか。

やまちゃん先生の話では、イチョウの変種・変形については古くから知られているが未だ系統や遺伝的形質についての明解な記述に行き当たっていないと。

樹木大図説にはダイジェストが記されているそうですが、その後の研究成果等について書かれたものが見当たらないとか。

イチョウの変種にはラッパ以外にオハツキ、シダレ、チチイチョウ(県内では葛城の一言主神社が有名)があるという。


(H19.11. 2 Kiss Digtal N撮影)

土屋原のラッパイチョウ

2007年12月21日 08時59分15秒 | 自然観察会(番外編)
御杖村の土屋原春日神社境内には樹齢400年の巨樹イチョウがあります。

普通のイチョウの葉に混じってロート型の葉が見られるということで土屋原の区長と一緒に探して一枚を発見。

ラッパイチョウと名付けられたロート型イチョウの葉は一割ぐらいとされてますが見つけるのは難しい。

(H19.11. 2 Kiss Digtal N撮影)